2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22520648
|
Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
保坂 裕興 学習院大学, 文学部, 教授 (30219159)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
入澤 寿美 学習院大学, 付置研究所, 教授 (20101587)
水谷 長志 独立行政法人国立美術館東京国立近代美術館, その他部局等, 研究員 (50181889)
針谷 武志 別府大学, 文学部, 教授 (60316932)
森本 祥子 学習院大学, 人文科学研究科(研究院), 非常勤講師 (80342939)
高埜 利彦 学習院大学, 文学部, 教授 (90092254)
安藤 正人 学習院大学, 文学部, 教授 (90113422)
小風 秀雅 お茶の水女子大学, その他部局等, 教授 (90126053)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | アーカイブズ / 学校アーカイブズ / 記録管理 / 編纂保管 / 記録遺産 / アーキビスト |
Research Abstract |
学校アーカイブズの開発・運営について学校法人学習院が設立する「学習院アーカイブズ」(2011年4月開設)を主たる研究対象として研究を進めた。研究機関として位置づけるという当初の想定に反し、事務組織としての位置づけが固まったので、開発・運営のモデル化とその批評という研究方式は憚られることとなったが、その分、事務組織側では進めることが難しい案件に着手し、一定の成果を得た。 その第1は、事務組織上に明確に位置づけられておらず、そのため「文書取扱規程」が直接適用されない大学文学部各学科事務室等の文書管理に関してアンケートを実施し、その概況を把握するとともに、「学習院アーカイブズ」と連携して記録管理の一層の推進とアーカイブズ資源化のための提案をするに至った。これは2013年度により明確な形となる。 第2は、学習院アーカイブズが所蔵する中核史料の一つ、「宮内省学習院」時代の公文書約2000点に関し、その作成、発受、編纂、保存方法・年限、保存管理、利用等について研究を進めた。それによれば主たる公文書は、明治44年の宮内省「公文書類編纂保管規程」に端を発し、実際には翌年の同細則をうけて「学習院公文書類保存期限」・「学習院公文書類編纂簿冊名」が定められ、それにより大正2年から始動した方式により保存されてきたものであることが解明された。現在同アーカイブズにシリーズとして伝存する例規録、式事録、土地建物録、会計予算決算録、教務録、職員録、雑件録等はこの方式による記録遺産であったこととなる。 第3は、2010年度より継続してきた本研究の主たるドキュメントや報告・講演録等を、研究成果報告書(全99頁、2013年3月)として刊行した。これにより、以後の学習院アーカイブズによる記録管理やアーカイブズ運営の指針となった<職員研修講演録>等が、広く関係研究者に提供されることとなった。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(2 results)