2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22520698
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
古野 貢 武庫川女子大学, 資料館・学院資料室, 主任 (40382022)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 日本史 / 中世後期 / 守護 / 史料 |
Research Abstract |
特に室町幕府-守護体制下における守護権力を素材に、中世後期段階における政治権力構造の特質を明らかにするため、当該期守護の受発給文書の収集調査を進め、その評価を試みた。当該期守護は多数にのぼるため、斯波氏・畠山氏・大内氏・佐々木(六角・京極)氏・一色氏・小笠原氏・仁木氏・上杉氏・今川氏などを対象とした。具体的作業は以下の2つの方法により進めた。 1,刊本史料による受発給文書の収集:アルバイトを雇用し、上記各守護の分国に位置する自治体史などの刊本史料から、守護権力の受発給文書を抽出し、データベース作成を行った。 2,史料原本、写本、写真等、刊本史料以外の文書の収集:東京大学史料編纂所を中心に、刊行されていない史料の調査、抽出、写真撮影、筆耕などを行い、データベースの作成を行ない、主として東京在住の研究協力者(岡田謙一氏)に作業を依頼し、進めてもらった。 また、研究代表者自身も東京大学史料編纂所、その他資料所蔵機関を訪れ、史料原本・写真などを調査し、確認を行った。 これらの調査の結果、研究期間の成果として、斯波氏800通、一色氏・上杉氏各500通、大内氏700通、畠山氏150通、山名氏450通、土岐氏250通、京極氏300通、六角氏40通、小笠原氏50通、仁木氏150通、今川氏320通、渋川氏70通、細川氏1200通の受発給文書を確認・抽出した。最終年度となった本年度は、上記各守護受発給文書収集の成果を踏まえ、2013年2月16日にシンポジウムを開催し、川岡勉氏・小谷利明氏・岡田謙一氏、および研究代表者による報告と、守護受発給文書の特質について議論を行った。より綿密な史料悉皆調査の必要性が指摘された。なお、「中世後期守護権力構造の史料学的研究」として、成果報告書をまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)