2012 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル化と地域景観・地域環境の変容・保全―紀伊半島の近現代に着目して
Project/Area Number |
22520792
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
松本 博之 奈良女子大学, その他部局等, 名誉教授 (70116979)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 忠賢 奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (00213439)
高田 将志 奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (60273827)
吉田 容子 奈良女子大学, 人文科学系, 准教授 (70265198)
帯谷 博明 奈良女子大学, 人文科学系, 准教授 (70366946)
西村 雄一郎 奈良女子大学, 人文科学系, 准教授 (90390707)
相馬 秀廣 奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (90196999)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 地域景観 / 地域環境 / 紀伊半島 / グローバル化 / 保全 |
Research Abstract |
平成24年度(最終年度)は、これまでに収集した紀伊半島スケールの各種空間情報データをもとに、GIS上での解析を試み、とくに植生や土地利用の変化の実態を可視化した。そしてそれをもとに、紀伊半島山間部の過疎化と地域環境の変化との関わり合いについても若干の検討を行った。また、昨年度に引き続き,奈良県南部の過疎地域を調査地として高齢者のライフヒストリーを聴取するため,インタビュー調査を実施した。過疎という社会的要因によって高齢者の日常生活が制約されているにもかかわらず,長年住み慣れた地域内で培われた相互扶助の関係が,過疎地域での生活維持を可能にしていることがわかった。これらに加え、平成23年9月初旬に発生した台風12号の影響についても、災害と社会・人文環境・自然環境の変化との関係性という視点から、各種の調査を行い、とくに奈良県十津川村においては、 豪雨災害の発生と生活環境の変化の状況、ならびにインターネットなどを通じた住民の災害・生活情報の共有が,web地図を介してどのように行われているかなどについての現地調査を実施した。 紀伊半島臨海部においては、グローバル化の一環として、近現代史海外移民地との国際交流の活性化について調査した。2000年代以降、和歌山県国際交流課・和歌山大学経済史文化史研究所・太地町・串本町が中心となってアメリカ・オーストラリア・ブラジルへの移住地訪問および資料調査、インターネット多元中継による国際シンポジウム、太地町の移民歴史史料室の開設、串本町の真珠貝出稼ぎ関係の常設展示館の開設など、将来への展望を意図した紀伊半島臨海部の近代史を歴史遺産化し、保全しようとする動向を把握した。関連して、海外への日系移民の足跡を追跡すべく、ブラジル・サンパウロにおいても調査を行い、北海道県人会、沖縄県人会、サンパウロ人文科学研究所、日系移民史料館を訪問し、資料収集に努めた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)