2012 Fiscal Year Annual Research Report
不良債権処理スキームの会社法学的考察~デット・エクイティ・スワップを中心に~
Project/Area Number |
22530090
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
松嶋 隆弘 日本大学, 法学部, 教授 (20287569)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 聡一 日本大学, 法学部, 准教授 (40337126)
大久保 拓也 日本大学, 法学部, 准教授 (90333103)
鬼頭 俊泰 日本大学, 商学部, 助教 (40512075)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 商法 / 会社法 / 不良債権処理 / デット エクイティ スワップ |
Research Abstract |
本年度は、本研究の最終年度であるので、これまでの成果を踏まえて、とりまとめの作業がメインとなった。デット・エクイティ・スワップに関しては、昨年までの研究を発展させ、税法上の問題を寄り掘り下げて研究し、デット・エクイティ・スワップの法的構成がいかに税法に影響を与えるか(逆に、税がいかにデット・エクイティ・スワップの理枠組みに影響を与えるか)について、研究を行った。他方、デット・エクイティ・スワップの倒産法的側面については、今後の課題を整理するに留まった。これは、本研究の遂行過程において、東日本大震災が発生し、いわゆる「東電の破綻処理の是非」が議論の俎上にのぼり、本研究の延長線上の問題として、これに取り組まざるを得なかったからである。 他方、デット・エクイティ・スワップの「アレンジメント」としての側面を解明すべく、類似隣接分野におけるアレンジメントを解明する作業が行われたのも、本年度の研究の特色である。これは、2つの側面に分けることができる。1つは、本研究期間中に「シンジケートローン」をめぐる最高裁判例が出され、この判例を素材にシンジケートローンの「アレンジメント」としての側面を解明する研究が、本研究の一環として遂行された。もう一つは、国際間をまたぐアレンジメントである「排出権取引」についての研究が遂行されたのも、本年の特色である。 本来であれば、これらの研究を統合する作業が不可欠であるところ、遺憾ながら本年はそのための「入り口」で終わることになった。本研究参加者一同は、これを今後の研究課題として認識するに至った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)