2012 Fiscal Year Annual Research Report
フランス保守の変容-フランス社会モデルの「危機」とサルコジ
Project/Area Number |
22530128
|
Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
畑山 敏夫 佐賀大学, 経済学部, 教授 (10180887)
|
Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
|
Keywords | サルコジ / フランスの保守 / フランス社会モデル / ポピュリズム |
Research Abstract |
昨年度(2012年度)はフランスは大統領選挙・国民議会選挙の年で、現職の大統領N・サルコジが敗北して政権交代が起きた。本科研の1・2年目にはサルコジ政権の基本的な理念や政策、改革の手順、政治スタイルなどを研究して、サルコジの新自由主義的な改革が期待通りにはじつげんしていないこと、経済状況は悪化して雇用問題を始めとして国民を取り巻く環境は悪化していること、サルコジの個人的な言動や生活スタイルによって国民の信頼性が低下していることを確認したが、そのような文脈で、今年の国政選挙について具体的に分析した。特に、前回の選挙では国民戦線の政策を一部取り込むことでその支持者を引き込んだことが勝利の大きな一因であったが、今回はサルコジ人気の低下が特に国民戦線の支持層で著しく、敗北の大きな要因となった。10月6日ー7日に開催された日本政治学会研究大会分科会B-5「2012年フランス大統領選挙の諸相と意味」で、その成果を報告した。なお、その報告は、事後的に入手できたフランスでの選挙結果に関する具体的な情報や分析を加味して、『佐賀大学経済論集』第46巻1号に「2012年大統領選挙・国民議会選挙とマリーヌ・ルペンの国民戦線(FN)-右翼ポピュリズム政党の勢力回復が意味するもの」として掲載されている。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(3 results)