2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530231
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
嶋崎 善章 秋田県立大学, システム科学技術学部, 准教授 (40454772)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | レクリエーション価値 / 旅行費用法 / 規制影響評価 / 環境経済学 / 八郎湖 / 支払意思額 / 仮想市場法 / バス |
Research Abstract |
この研究は、秋田県八郎湖を事例として、環境資源の価値と外来生物法が環境資源の価値に及ぼす影響を、経済学的立場から評価することを目的に3年間の研究プロジェクトとして始められた。平成 22 年度は、八郎湖の歴史、自然、人々の暮らしに関する基礎調査、および予備アンケート調査を実施した。平成 23 年度は八郎湖のレクリエーション価値の本調査を行った。外来生物規制法の施行以降、八郎湖のレクリエーション価値の減少が確認された。 平成24年度は比較する他水域を調査した。アンケート調査でも八郎湖と同様にバス釣り全般のレクリエーション価値が減少していることが確認された。また、バス釣りを観光資源として容認している山梨県河口湖を調査し、河口湖におけるバス釣りのレクリエーション価値を評価した。その結果、河口湖では遊漁料ベースで過去に最大年間3.2億円(平成8年)、現在(平成23年)でも年間推定4千万円を超えるレクリエーション価値があると推定された。河口湖の調査結果を踏まえ、八郎湖周辺の住民に環境政策に関わるアンケート調査を行った。その結果、外来魚の拡散防止の管理が徹底できれば八郎湖は釣りを主体とした観光資源として地域にとって価値はあると考える住民は全体の約55%、河口湖のように遊漁料を徴収し八郎湖の環境整備・改善に使用することに賛成する住民は全体の約65%であることが判明した。 本研究では、外来生物法が八郎湖の環境資源にどのような影響を及ぼしているのかを定量的に評価し、その環境価値について客観的な判断材料を得た。これは今後八郎湖という希少な環境資源の有効利用に結びつくと考えられる。さらにこの研究を皮切りに、八郎湖以外にも同様の問題を抱える地域で、環境資源価値を客観的に評価するという試みが推進されることを期待する。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)