2011 Fiscal Year Annual Research Report
保育園経営における事業システムとその再構築に関する研究
Project/Area Number |
22530386
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
藤岡 章子 龍谷大学, 経営学部, 准教授 (80330025)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金森 絵里 立命館大学, 経営学部, 准教授 (70330016)
太田原 準 同志社大学, 商学部, 准教授 (40351192)
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Keywords | 事業システム / 保育所事業 / 事業ネットワーク / サービス・マネジメント |
Research Abstract |
本研究の目的は、若年労働者市場に過度に依存して成立している保育園(所)の事業システムを分析対象とし、今後も持続可能な事業システムとして存在していくためには、どのような点においてシステムの変更や組み直しをしていくべきか、その再構築可能性について、経営学的あるいは会計学的視点から考察することである。一国における保育サービスの在り方は、最も働きざかりの年代にある20代から40代の労働者のパフォーマンスに大きな影響を与えると同時に、少子化による人口減少は将来における国内労働力の不足、国内市場の縮小へとつながり、一国の競争力を左右する大きな要因となる。本研究ではこのような問題意識のもと、保育所経営の現状を分析するとともに、保育サービス事業の収益構造、事業ネットワークの在り方、保育事業を取り巻く多様な環境要因についての整理を行なってきた。またサービス・マネジメント研究者や従来の社会福祉あるいは教育分野の研究者との会合、ディスカッションの機会を設け、分析対象に対する多角的な視点からの理解に努めた。 また、次年度に実施する首都圏の事業所内保育所および認証保育園への聞き取り調査の予備調査として、首都圏の上場企業に勤務する子育て世代の女性を対象に都心における保育事情についてインタビューを行った。 インタビューを通じて収集された情報は、国内において最も厳しい状況にある保育環境を理解する一助となったと同時に、その中で事業として成立させるための様々な取り組みについて知る好機ともなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
春休み期間に、東京および大阪、神戸の保育所での聞き取り調査を予定していたが、研究者の家族の予期せぬ病気(インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎、ロタウィルス)や手術・入院(腸重積など緊急手術が1月に2回)などによって、予定していた調査を実施することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
春休み期間が最も調査の時間を取れる時期ではあるが、不測の事態に備え、今年度は夏休みや学期期間中に聞き取り調査の予定を組み、研究年度末に予定を集中して組まないようにする。
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