2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530460
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
木村 純子 法政大学, 経営学部, 教授 (00342204)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 洋 中央大学, 戦略経営研究科, 教授 (60286002)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | アイデンティティ / 欲望 / 消費者研究 |
Research Abstract |
21世紀は高度コミュニケーション化時代の消費社会である。デジタル技術の発達によって時間と空間を越えた製品・サービスの消費が可能となり、消費という行為そのものが大きく変容しつつある。本研究は、こうした現代社会において新たに出現しつつある消費文化を説明し理解するための理論的枠組みを提示することを目的とした。1990年代、社会は地球的規模で豊かになるという時代を迎えた。ヨーロッパ・アジアで資本主義的消費社会が広がり、米国の景気拡大も手伝って、世界的に消費水準が向上した。この結果新しい高度化した消費文化が世界的に観察されるようになった。それは例えば「必要を超える消費」の広がりである。本研究は、こうした現代的消費文化の存在様式にフォーカスを当て、近年、消費文化で変化を受けた土地で調査した。 研究実施計画としては、消費文化の新しい発展と新しい萌芽の後を、ビデオグラフィーの手法で分析した。ベイトソンとメアリー・ダグラスが実施したような人類学的手法を21世紀的に実施し、消費文化が急激に変わったとき人々が変化をどのように受け止め、自分自身を変化させていくのかを観察した。新しい消費文化が流れ込んだときに21世紀的な消費文化のありようが分かると考えたからである。既存の消費文化と新たな消費文化が入り混じっているところ、すなわち臨界点を見た。たとえば、2011年3月に発生した東日本大地震の被災者や原発避難者に調査を実施することで、21世紀的消費文化を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)