2012 Fiscal Year Annual Research Report
17世紀から19世紀までの年度決算書、単式簿記と複式簿記の交差と融合に関する研究
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22530508
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Research Institution | Seinan Gakuin University |
Principal Investigator |
土方 久 西南学院大学, 商学部, 教授 (40069711)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 単式簿記 / 複式簿記 / 日記帳ないし仕訳帳 / 元帳 / 簿記の検証 / 貸借平均の原理 / 貸借対照表 / 損益計算書 |
Research Abstract |
複式簿記を包摂して「会計」へ進化するとしたら、簿記と会計の接点にあるのは、「年度決算書」。「財産目録」が世界で最初に規定されるのは、1673年に公布される「フランス商事王令」。簡単ないし簡便な簿記としての「単式簿記」を頼りに作成される「財産目録の貸借対照表」。作成するのは「普通商人」である。これに対して、1704年に出版されるde la Porte,M.の印刷本によると、「大商人」と「銀行家」が作成するのは、「複式簿記」から誘導される「損益勘定」と「残高勘定」。この残高勘定が「財産目録の貸借対照表」に相当するというのである。しかし、ドイツに複式簿記が普及するのは19世紀の中葉。1836年に出版されるSchiebe,A.によると、期間損益を検証するのに、その損益勘定に相当する「財産目録の検証表」をも作成されねばならなくなるので、単式簿記は複雑ないし煩雑な簿記に陥って、複式簿記に融合することになる。しかも、1870年に公布される「ドイツ改正株式法」に確定資本金制が導入されるとなると、「貸借対照表」に計算されるのは配当可能利益としての「処分可能利益」。期間利益としての「稼得(業績)利益」が計算されるのは損益勘定の「損益計算書」である。1884年に公布される「ドイツ改正株式法」、1897年に公布される「ドイツ商法」から初めて、株式会社にではあるが、年度決算書として、貸借対照表に併存して「損益計算書」も規定される。複式簿記に、まさに融合することになるのである。 なお、1523年にドイツで最初に出版される印刷本、Grammateus,H.によって首唱される「ドイツ固有の簿記」については、1596年に出版されるWilhelm,M.の印刷本によって、ただの「二重記録」から「反対記録」に徹底されることによって、イタリア簿記、したがって、複式簿記に融合してしまっていることを付言しておきたい。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)