2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22530587
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Research Institution | Kyoto Seika University |
Principal Investigator |
中島 勝住 京都精華大学, 人文学部, 教授 (00172320)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 宏次 京都精華大学, 人文学部, 教授 (50554333)
四方 利明 立命館大学, 経済学部, 准教授 (90340489)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 廃校 / 統合校 / 市町村合併 / 過疎 / 小規模学校 / 少人数教育 / 少子高齢化 / 地域と学校 |
Research Abstract |
・平成24年度秋から、本研究の研究拠点である南山城高尾地区における「高尾図書室」が、「高尾いろいろ茶論」と名称を変更し、運営が地域住民に移行した。その中で8月には、地域をあげて行われた高尾フェスへ参加し、地域内外に対して、本試みをアピールする機会を持った。さらに、運営を担う地域住民との話し合いを重ねる中、書架設置を京都府へ申請し、1月には設置が実現した。配架も進みつつある。今後は、「図書室」だけではなく、地域を中心とした学校全体の活用を目指すことになる。これからも、調査研究の母体であった「教育の境界研究会」として協力体制を継続していくつもりである。 ・統合を回避しながら小規模校を維持している地域における調査として、和歌山県那智勝浦町色川地区での調査を行った。2年後には小中学校を統合すべく、新校舎建設が決まっている。小規模校ならではの教育実践にさらなる磨きがかけられると期待される。これに関しては、新校舎建築について協力を依頼されている。調査では、学校が維持されてきた要因の一つとして、早くから移住者を受け入れてきたことが明らかになった。今後、もはや地域の多数派になりつつある元移住者が、学校の維持に関してどのような役割を果たしたのか、調査を継続する予定である。 また、日本の学校と比べても小規模校化が避けられない状況はさらに深刻である大阪府の朝鮮学校に於いて、地域と学校との関係を軸に小規模学校の意味を探る調査を行った。日本の学校における統廃合を考える上で参考にすべき事例である。 ・平成24年度の調査研究報告書として、『高尾図書室から高尾いろいろ茶論へ』を作成、高尾地区全戸に配布した。高尾地区の歴史、「高尾図書室」という試みの意義と過疎化を克服するための提言、統合後廃校舎利用が地域の活性化に果たしている事例の紹介、「高尾図書室」の利用状況から見る地域の現状分析などである。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)