2012 Fiscal Year Annual Research Report
うつ経験者の回復期支援法-自分史分析(4テーマ分析法)を用いた支援の効果
Project/Area Number |
22530616
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Research Institution | 高知県立大学 |
Principal Investigator |
杉原 俊二 高知県立大学, 社会福祉学部, 教授 (50259644)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | うつ / 自分史分析 / 4テーマ分析法 / ナラティブプラクティス / 回復期支援 |
Research Abstract |
1.うつ病経験者の回復期における4テーマ分析法の追跡調査 前年度まで4T法による本調査(22年度2名、23年度8名)のうち、終了した8名について追跡調査を実施 (2名は中断)。8名に対して、半構造化インタビューを1回おこなった。これまでの援助の中で浮かび上がっている問題点を整理した。8名中7名は4T法の実施により「回復が進んだ」と感じていた。1名は「悪くはなっていないが」「あまり変わらなかった」とあった。 2.4T法の手順の再検討とマニュアル化 テーマ選定の特徴と中断についての対応について検討を進め、ティグニティブセラピーの方法を応用して、第2回面接で4つの質問をおこない、それを経た上で第3回面接に進むかどうかを決める。そうすれば中断を避けることができると考えた。うつ経験者の場合、選定するテーマがほぼ同じであり、「発症前(病前性格)」「発症状況」「治療期」「リハビリ期」にあらかじめ定めて実施する方法を検討した。 対象者は4名(男性)。4T法は、以下のような手順でおこなう。初回面接(面接の手順と調査協力の承諾)。第2回面接(テーマ設定)。健常者の場合は、どのテーマを選んで話をするかと決めていた。うつ経験者の場合は、中断を防ぐために4つの質問をプレインタビューとして実施した。これで、十分と対象者が感じれば、ここで終了する。さらに自分史を語りたい人は、その次に進む。第3回~第6回面接(4T法の実施)。第7回面接(振り返り)。対象者が語った内容を調査者が文章化して、2人で読み合わせ、内容の検討をおこなう。第8回面接(終了面接)。これまでの面接と4T法での内容を振り返る。4T法実施の評価を、初回面接で用いた尺度で測定をする。 これらの手順で実施したところ、4例とも4T法を実施し、中断なく終えることができた。また一定の改善が見られた。この手順に従ってマニュアルとして作成した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)