2011 Fiscal Year Annual Research Report
児童生徒のキャリア発達プロセスの解明とキャリア教育実践の有効性の検討
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22530705
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
前田 健一 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90101451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新見 直子 広島文教女子大学, 人間科学部, 講師 (40584280)
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Keywords | キャリア意識 / 自己肯定感 / 学習効力感 / 学校適応感 / 中学生 |
Research Abstract |
本年度は,3年間の縦断的発達研究の2年目として,以下のとおり実施した。まず1年目に実施した新見・前田(2009)のキャリア意識尺度58項目を因子分析にかけて,26項目に精選できることを確認した。次に,キャリア意識26項目から成るキャリア意識尺度を用いて中学1年生,2年生,3年生を対象に2年目の縦断的追跡調査を実施した。また,キャリア意識の調査と同時に,これらの中学生を対象に,適応感(自己肯定感,学習効力感,学校適応感),英語を中心とする達成目標・学習意欲・学業効力感・学業成績に関する調査を実施した。中学生のキャリア意識の横断的な発達を検討した結果,中2のキャリア意識が低いU字型の発達傾向を示すが,初年度と同様に顕著な発達差はみられなかった。横断的な発達データに基づいて中学生のキャリア意識と適応感(自己肯定感,学習効力感,学校適応感)の関連を検討した結果,予想どおり,キャリア意識の高い群は低い群よりも,自己肯定感,学習効力感,学校適応感において有意に高い得点を示し,キャリア意識が肯定的な適応感と関運することが確認された。 現在のところ詳細な結果分析を継続中であるが,今後は1年目と2年目の対象児を対応させながら,小学校から中学校への学校移行期を経験した児童生徒を抽出して,キャリア意識と適応感の縦断的な発達変化およびキャリア意識と適応感の関連性に関する縦断的比較検討について詳細な分析を行い,学会発表および論文作成を行う予定である。また,同一中学校に通う中1~中2および中2~中3にかけての縦断的な発達変化についても,詳細な分析と結果発表を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
結果の分析を担当する研究分担者が,自分を代表者とする科研費に採択されたことおよび他の科研費の分担者でもあることから,本研究の調査の実施と結果の分析が予定よりも遅れ気味である。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は,3年間の縦断的発達研究の3年目として,1年目や2年目に実施した調査を継続実施し,3年間にわたる縦断的な発達的変化を検討するとともに,キャリア教育を実践している中学校を対象に,生徒のキャリア意識を中心にして,キャリア教育実践の有効性を検討する。
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Research Products
(2 results)