2011 Fiscal Year Annual Research Report
統合失調症に対するメタ認知療法日本語版作成とその効果研究
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22530733
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石垣 琢麿 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (70323920)
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Keywords | 統合失調症 / メタ認知 / メタ認知トレーニング / 妄想 / 認知バイアス / 心理教育 |
Research Abstract |
平成23年度は、昨年度作成したメタ認知トレーニング(Metacognitive Training:MCT)日本語版に関して、次の研修会でワークショップを行った。(1)第12回認知療法研修会(3時間ワークショップ)、(2)第35回行動療法研修会(3時間ワークショップ)。両方ともタイトルは「統合失調症のメタ認知トレーニング」であり、参加者は合計約200人であった。ハンブルク大学のMoritz教授よりMCTに関する貴重なデータをいただくことができたので、それも含めた情報発信を行うことができた。その他、日本デイケア学会やSST普及協会研修会などにおいても、MCTについて適宜解説を行う機会を得た。対個人用のMCT+(plus)の翻訳も終了したが、昨年度と同様に、原著者であるMoritz教授による修正が現在行われているため確定版ではない。連携研究者である丹野義彦(東京大学)と井村修(大阪大学)からは、ワークショップに関して基礎心理学と臨床心理学の立場から有益な助言を得ることができた。研修会と学会において協力を募ったところ、多くの医療機関・福祉機関から承諾を得ることができ、神奈川県内の複数の医療機関でMCT日本語版の有効性に関する臨床研究に着手した。測定尺度としては、病識尺度、対人ストレッサー尺度、3次元モデルにおける対処方略尺度、抗精神病薬治療下ウェルビーイング尺度などを用いている。現在の参加者は統合失調症の外来患者約25名である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
MCTおよびマニュアルの日本語版は完成し、臨床場面で統合失調症患者を対象に用いることができている。 また、その有効性の検討に入ることができているので、おおむね順調に進展していると判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である平成24年度は、現在行っている臨床研究をまとめ、ジュネーヴで開かれるヨーロッパ行動認知療法学会にて発表し、論文化する予定である。また、MCTに関する研修会への要請が多いので、24年度も研修会・ワークショップは継続して各地で行う予定である。
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Research Products
(6 results)