2012 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚電気活動からみた朝型夜型の差異と夜型化睡眠の高照度光照射による改善
Project/Area Number |
22530801
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
高橋 敏治 法政大学, 文学部, 教授 (10171505)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 眠気 / 自律神経活動 / 朝型夜型 / 高照度 / 心拍変動 / 皮膚電気活動 / 睡眠 / 反復性睡眠潜時検査 |
Research Abstract |
日本の学生に多い遅寝遅起きの夜型生活の改善のため、高照度光照射の効果を検討した。アンケート調査では、朝型・夜型や入眠感調査を実施した。大学生473名(有効回答369名、平均年齢20.6±1.69)で、参加者の内訳は朝型19名、中間型261名、夜型89名であった。統計的解析の結果、夜型は朝型や中間型より、中間型は朝型より寝つき、寝起きともに悪く、夜型は朝型や中間型より休日前の就寝時刻が遅かった。朝型は夜型や中間型より、中間型は夜型より就寝・起床時刻が規則的であった。夜型は朝型や中間型より、中間型は朝型よりカフェインの摂取頻度が高かった。また、夜型は朝型より疲労感が高く、他者親和性が低かった。朝型は夜型より入眠容易度が高く、中間型や夜型より心身健康感が高かった。朝型は中間型、夜型より起床時の眠気は低かった。以上のアンケート調査から実験を募り、高照度光照射の効果を検討した。自律神経の検討では皮膚電気活動(EDA)はアナログデータのため、心電図R-R間隔のCD法を用いて解析した。実験日は、開始前5日以上大きな睡眠覚醒リスムの乱れがないことをアクチグラフにより確認し、朝9時に実験室にきて電極装着し実験を行った。夜型の参加者を十分にリクルートできす、最終的に7名が実験に参加し、朝10時から2時間おきに20分間の多相性睡眠潜時検査MSLT、心拍変動R-RインターバルよるCD法から自律神経検査を実施した。MSLTでは、高照度条件で眠気がやや減り、自覚的眠気であるSSSは、18時の光照射した時には、有意に眠気が低下した。また、VASの覚醒度は、光照射で上昇する傾向を示した。しかし、今回の結果では、心拍変動R-Rインターバルよる自律神経系の指標では、脈拍が時刻の効果で変化したが、高照度光の効果は認められなかった。実験の後半で眠気の高照度効果が見られたのは、照射の累積効果によるものと考えた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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