2010 Fiscal Year Annual Research Report
保育士・教員養成における音声・歌唱教育に資する乳幼児音声の分析的研究
Project/Area Number |
22530891
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Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
坂井 康子 甲南女子大学, 人間科学部, 教授 (30425102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
志村 洋子 埼玉大学, 教育学部, 教授 (60134326)
岡林 典子 京都女子大学, 短期大学部, 准教授 (30331672)
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Keywords | 乳幼児 / 音声 / 音響分析 / 喃語 / 韻律 / 母子コミュニケーション / リズム / 評定 |
Research Abstract |
保育・教育のために必要な乳幼児音声の理解の基となる乳幼児音声の科学的な分析をおこなうべく、まず初年度である本年は、これまで採録してきた乳幼児音声と新たに入手した音声データベースのそれぞれ評定および音響分析をおこなった。これについてまず、母子コミュニケーションの中で表現された、3拍-2拍と聴き取られる唱えことば様の音声の分析結果について発表をおこなった。喃語期の一歳児が音声をひとかたまりにして唱えことばのように発音する時に、どのような韻律的特徴を帯びるかを視覚化し、解説した。このうちリズムに関してはすでに論文に著しており、本年度の発表では抑揚について主にとりあげて解説し、喃語期の一歳児の唱えことば様の音声が豊かで法則性に則った抑揚を持つことを実証した。次に、喃語期の初期と後期として12ヶ月と17ヶ月の音声を取り上げ、この時期の1秒程度の音声の評定をおこない、今後知覚実験をおこなうためのデータ作りをおこなっている。特にこの哺語期の音声をことばになる音声としてとしてのみとらえるのではなく、声が出ることを遊ぶ、あるいは歌う音声としての視点を加える。さらに、乳幼児音声データベースの音声の、上記と同じ12ヶ月と17ヶ月の音声から2音・3音と聴き取られる音声をピックアップし、これらについて韻律的特徴に基づく分類の方法を模索している。
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] 乳児と音楽2010
Author(s)
志村洋子、坂井康子、山根直人、今川恭子
Organizer
日本音楽教育学会
Place of Presentation
埼玉大学
Year and Date
2010-09-26
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