2012 Fiscal Year Annual Research Report
保育士・教員養成における音声・歌唱教育に資する乳幼児音声の分析的研究
Project/Area Number |
22530891
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Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
坂井 康子 甲南女子大学, 人間科学部, 教授 (30425102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡林 典子 京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (30331672)
志村 洋子 埼玉大学, 教育学部, 教授 (60134326)
山根 直人 独立行政法人理化学研究所, 脳科学総合研究センター, 研究員 (60550192)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 乳幼児音声 / 歌唱様音声 / 音響的分析 / 保育士・教員養成 |
Research Abstract |
自発的に歌うことの実態を明らかにすべく、喃語期の乳幼児の音声を分類し、それらについて音響的な分析をおこなった。具体的には、乳幼児の音声のうち、3音と聞き取られる音声について、そのリズムと抑揚の特徴を明らかにした。この3音の延ばし位置(リズム)は最終音の引き延ばしが比較的多く、これはつくりうたを分析した以前の研究結果に通じるものであった。 次に、喃語期の乳幼児の音声における「うた度」を問う印象評定に基づく分析をおこない、それらのリズムと抑揚の特徴を示した。3音の長さが比較的等しい喃語音声を題材として、その音声の「うた度」の印象評定をおこなった。この聴取テストの結果、うた度が高いとされた上位10位と下位10位では「旋律のパタンが異なる」、「うたと聞かれる音声では音の長さが長い」などが明らかになり、また前者ではピッチが高めでピッチレンジが広い傾向が認められた。 本研究で明らかになった、歌うことのはじまりにおける音声的特徴は、音声・音楽教育における教材論や指導法の問題点を指摘する基礎的資料とすることができる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)