2012 Fiscal Year Annual Research Report
わが国の大学・短期大学等における持続可能な退職給付制度の在り方に関する調査研究
Project/Area Number |
22530919
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
渡邉 聡 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (90344845)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 高等教育 / 退職給付制度 / 年金政策 |
Research Abstract |
本研究では、先行研究の少ないわが国の高等教育機関における退職給付制度に着目し、従来の確定給付型年金構造を基盤とする現行制度の運用実態把握と問題点の明確化、そして新たな退職給付制度構築に向けた制度設計の検討、考察および学術データの構築を研究課題として設定した。今日の退職給付・年金問題は、特に私立大学・短期大学等に勤務する教職員や経営母体である学校法人にとって極めて深刻な問題であり、国立大学法人においても共済組合長期給付事業の引当金等の問題が指摘される。本研究は、54万人以上を雇用するわが国の国公私立大学・短期大学・高等専門学校にとって適切且つ持続可能な年金・退職給付制度の在り方を提示することを研究目的とするものである。 主な研究実績としては、初年度に国内外大学の事例や先行研究に関する綿密な調査、関連情報・資料収集および文献調査を実施した。また、研究目的において設定した複数課題を検証するため、私立大学退職金財団をはじめ国内外大学、基金運用投資ファンド等への訪問調査を実施した。初年度の研究成果は国際労使関係学会(インドネシア)において研究発表をおこなった。初年度に実施した訪問調査をもとに、次年度には広島県内に所在する全ての国公私立大学に勤務するフルタイム教職員を対象としたアンケート調査を実施し、1500名超(回収率=約22%)のサンプルを抽出した。 アンケート調査結果をベースに、わが国大学教職員の年金・退職金制度・運用方法等に対する個人選好や関連知識について定量分析をおこない、それらの研究成果は国内外における学術雑誌、ジャーナル論文として公刊された。また、最終年度には研究成果報告書を作成し、当該研究領域関係者への配布に努めた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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