2010 Fiscal Year Annual Research Report
米国北東部のラティーノ居住区における母語・継承文化教育の実践と学力向上との相関性
Project/Area Number |
22530935
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
牛田 千鶴 南山大学, 外国語学部, 教授 (40319413)
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Keywords | ラティーノ / 母語教育 / 継承文化教育 / 学力 / バイリンガル教育 / 移民 / ニューヨーク / マイノリティ |
Research Abstract |
2010年4月末には、プリンストン大学移民開発センター主催の研究セミナーにおいて、"Language and Empowerment among Second Generation Hispanics"と題する発表を行なった。同5月中旬には、米国のネブラスカ大学ラティーノ/ラテンアメリカ研究所主催(全米ラテンアメリカ・カリブ共同体学会共催)の"Cumbre2010:ラティーノ/ラテンアメリカ研究サミット"に出席し、"Bilingual Education : Gateway to Better Future for Latino Children"と題した報告を行った。同5月末には、ニューメキシコ州バイリンガル教育協会、カリフォルニア州バイリンガル教育協会、イリノイ州多言語・多文化教育協会等の共催によるAlliance for Multilingual Multicultural Educationの大会において、"Multicultural Education : Past and Current Realities for an Informed Future"と題するシンポジウムのパネリスト(他5名)を務めた。また5月末から6月初頭にかけては、スペインのバルセロナ自治大学からの招聘により、同大博士課程の学生ならびに近隣の移民研究者を対象として、米国での研究成果を基に、在米ラテンアメリカ系移民児童・生徒のエスニック・アイデンティティと学業成績の関係、ならびにニューメキシコ州の言語文化教育政策に関する研究報告を行なった。8月にはアトランタで開催されたアメリカ社会学会(American Sociological Association)にも出席した。2011年3月には、ニューヨーク市ならびにニューブランズウィック市のラティーノ集住地区を訪問し、専門家との意見交換、ラティーノ集住地区および教育局・公立学校等での聞き取り調査や参与観察を実施した。今後2年間にわたる研究の基礎を固め、必要な人脈を築くことのできた有意義な1年であった。
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