2012 Fiscal Year Annual Research Report
米国北東部のラティーノ居住区における母語・継承文化教育の実践と学力向上との相関性
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22530935
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
牛田 千鶴 南山大学, 外国語学部, 教授 (40319413)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ラティーノ / 母語教育 / 継承文化教育 / 学力 / バイリンガル教育 / 移民 / ニューヨーク / ニュージャージー |
Research Abstract |
2012年夏の現地調査では、ニューヨーク市在住ラテンアメリカ系移民を支援するいくつかの団体を訪問した。Mano a Mano の代表フアン・カルロス・アギーレ氏からは、ハーレムにある公立小学校でスペイン語と英語のバイリンガル教育に従事するレベッカ・マドリゲル氏を紹介され、聞き取り調査を行なった。メキシコ・プエブラ州政府の出先機関 Mi Casa es Pueblaでは、ハイロ・グスマン所長と面談し、各種貴重な資料をいただいた。Casa Mexicoでは、教育支援プログラム担当者に移民の子どもたちやその家族の抱える問題について詳しく聞くことができた。ニューヨーク市立大学では、アラセリ・ティナヘロ准教授の紹介で3名の学生たちに移民の子としての生活体験について個別にインタビューした。ハーバ―ド大学教育学研究科資料室でも、過去の重要な文献資料を閲覧でき、大変有意義な訪問となった。 2013年3月の現地調査では、プリンストン大学のダグラス・マッシー教授、マガリー・サンチェス研究員らラテンアメリカ系移民研究の専門家から、最新の研究動向について情報を得た。ニュージャージー州都トレントン市では州教育局を訪問し、本研究課題に関する同州の現状について聞き取り調査を行った。ホーボーケン市では、双方向型バイリンガル教育を実施するチャーター・スクールHolaを訪ね、校長と面談した後、各学年のクラス見学をした。さらにニューブランズウィック市では、メキシコ系移民支援団体 Lazos America Unidaを訪問し、代表のテレサ・ビバール氏と意見交換を行なった。事務局のある建物内では当日、メキシコ領事館が出向して自国民への各種書類発行手続きを実施していたため、貴重な聞き取り調査の機会ともなった。ニュージャージー州の事例については、調査の成果を現在論文にまとめているところである。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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