2014 Fiscal Year Annual Research Report
幼児の土による造形表現遊びを活性化する環境構成に関する工学的研究
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22530965
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
竹井 史 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60226983)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 利用土 / シルト / 粘土 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、これまで行ってきた粒度分析に基づくデータをもとに、幼児の土遊びを良好にする土環境づくり、援助のあり方について検討を行い、河川プラントより排出された「利用土」の特長に関し、評価を確定しその環境を活かした遊びの可能性や援助に関しても明らかした。「利用土」は、およそ2μm以下のねん土粒子5%、2~20μmのシルト(微砂)成分20%、20~200μmの細砂45%を含まれた一次鉱物の混合土であり、その特長は、①造形用土ねんど素材として好適であるとともに、②乾燥時の扱いやすさが担保された有益な素材である点、さらに、③安全性や保存性に関しても問題のない素材であると言うことができる。 「利用土」自体は、砂利の採取後に、埋め戻される素材であり、土自体が商品として認識されておらず、それが採取される地域では地産地消としての意義も併せ持つ。しかし、河川プラントのない地域にとっては、運搬費による素材の価格の上昇から必ずしも万能な材料でないことも明らかとなった。 他方、当初の計画で予定していた浄水場より排出される「発生土」については、その構成粒径分布に関しては類似し、「利用土」と同様の特性を持つものの、乾燥時に、①土が凝集剤によって凝集し、粉砕する際の技術的困難さ、②発生土に混入するケイ藻類の取り扱いにくさによる利用の困難さからやむなく対象を「利用土」に焦点化し、その利用可能性について様々な角度から検討を行うこととなった。これまでに見られた遊びの広がりを確認するとともに、ねんど場環境の安定性についても確認した。同時に、愛知教育大学附属名古屋小学校3年生児童に対してのねんど場環境の意義に関しても検討し、幼児から小学校中学年に対してもその造形表現における有効性が確認された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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