2012 Fiscal Year Annual Research Report
教員養成・美術館・小中連携による批評力を育むグローバル時代の美術教育カリキュラム
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22530976
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
中村 和世 広島大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (20363004)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 図画工作 / 鑑賞 / 批評 / 美術館 |
Research Abstract |
昨年度に続き、小学校、美術館、大学の3者連携を通して、子どもの批評力を養うことをねらいとした教材・題材を開発し、その成果を『広島県立美術館アート・トーク入門―教室でできる美術館鑑賞』にまとめ、2013年1月末に刊行している。内容は、広島県立美術館の所蔵作品を対象とした低・中・高学年ごとの学習指導案、PowerPoint教材、ワークシート、アート言葉カード、作品解説から構成されている。本教材・題材を用いた学習の効果については、児童269名を対象とした授業を実施し、発話分析、ワークシートの内容分析による質的調査、及び、質問紙調査によって検証を行っている。 さらに、学校と美術館との連携を推進する上で、持続可能な連携発展を促す諸要因に関して、本研究の協力者である小学校教員7名、美術館学芸員2名を対象としたインタビュー調査を実施している。調査から、継続発展を促す要因として、「共通目的を持った定期的な会合の設定」、「相互の職種理解」、「教師の意識」などが明らかになっている。また、「継続発展のための課題」として、「教師の意識改善」、「子ども・保護者の理解」、「行政側からの支援の必要性」などが明らかになっている。 本研究の成果報告に関しては、2012年6月に開催されたアメリカ合衆国での国際美術教育学会インディアナポリス大会において“Developing Children’s Abilities for Transfer of Art Learning: Hiroshima Art Appreciation Project for Children”と題して口頭発表している。また、大学美術教育学会の2013年度の学会誌、及び、民間団体による美術教育の専門誌である『教育美術』などを通して報告している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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