2011 Fiscal Year Annual Research Report
大学生の学術的文章作成授業におけるフィードバックの効果を第三者評価により測定する
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22530993
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
佐渡島 紗織 早稲田大学, 留学センター, 准教授 (20350423)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 裕子 早稲田大学, オープン教育センター, 助教 (50434353)
冨永 敦子 早稲田大学, オープン教育センター, 助手 (60571958)
齋藤 綾子 早稲田大学, オープン教育センター, 研究助手 (80595835)
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Keywords | 教科教育(国語) / 大学教育 / 文章作成力 / 文章フィードバック / 文章評価法 / e-ラーニング / 初年次教育 |
Research Abstract |
平成23年度は、早稲田大学における「学術的文章の作成」授業(初年次教育、e-ラーニング、大学院生による個別指導)の成果を、第三者による文章評価によって分析した。文章評価は、すでに平成22年度に行った。すなわち、2009年度秋学期と2010年度春学期と秋学期の履修者のうち、すべての回を視聴しすべての課題文章を提出した者、各163人、229人、315人の、第1回授業後に書いた文章と第8回授業後(最終回)に書いた文章を評価した。3観点6段階の基準を作成して評価した。本年度は、第1回と第8回の文章に付けられた得点を比較して履修者の文章作成力の伸びを測定した。対応のあるt検定を行った結果、すべての学期で、3観点ともに、1%水準で有意であった。学年別に分析したところ、同じく1%水準で有意であった。2010年秋学期については、履修者の属性すなわち、文章作成に対する好き嫌いと苦手得意との関連も分析した。文章作成が嫌いな履修者も、苦手な履修者も、文章作成力が伸びていることが明らかとなった。 平成23年には、文章に付与された<指導員のコメント>と<履修者が自分の文章について書いたコメント>の分類を行った。どちらもコードを作成し,第三者によるコーディング作業を行った。対象は、同様に、すべての回を視聴しすべての課題を提出した履修者を対象とした。ただし、コメントは、第1回から第8回までの文章に付されているものすべてを対象とした。平成24年度にコーディングの結果を分析する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請した通り、平成23年度に、指導員によるコメントの分類を行うことができた。ただし、対象とする文章のすべてに至らなかったため、平成24年度にコーディング作業を続ける。そのうえで、平成24年度に分析に入る。
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Strategy for Future Research Activity |
コーディング作業を行い、<指導員によるコメント>と<履修者によるコメント>がそれぞれにどのような傾向にあるかを分析する。そのうえで、平成22年度に結果を出した、履修者の文章作成力の伸びとの関連を分析する。
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Research Products
(4 results)