2012 Fiscal Year Annual Research Report
大学生の学術的文章作成授業におけるフィードバックの効果を第三者評価により測定する
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22530993
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
佐渡島 紗織 早稲田大学, 留学センター, 准教授 (20350423)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 裕子 早稲田大学, オープン教育センター, 助教 (50434353)
冨永 敦子 早稲田大学, 人間科学学術院, 特任研究員 (60571958)
ドイル 綾子 早稲田大学, オープン教育センター, 助手 (80595835)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 学術的文章作成指導 / 大学初年次 / e-ラーニング / 大学院生による指導 / 個別指導 / 文章作成力 / 文章フィードバック / 文章評価ルーブリック |
Research Abstract |
早稲田大学で2008年度より開講の学術的文章作成授業の成果を明らかにすることが目的であった。次の点を調査した。(1)履修者の文章作成力は伸びたか。(2)(1)は学年で異なるか。(3)履修者の文章作成力の伸びは、文章作成の好き嫌い、文章作成の得意苦手、と関連があるか。(4)指導者によるコメントをどのように分類することができるか。(5)履修者記述のコメントはどのような内容か。(6)指導者によるコメントの種類と履修者文章作成力の伸びにはどのような関連があるか。 2009年度秋学期、2010年度春学期、2010年度秋学期の全履修者のうち、全8回とも授業を視聴し、全課題文章を提出した者の初回課題文章と最終回課題文章、計1414編を第三者評価者により評価した。2009年度秋学期履修者に対しては、途中回の課題文章も評価した。また、授業前後に履修者に対してアンケート調査を行い、文章作成が好きか嫌いか、得意か苦手かという属性を調査した。コメントの分類は、2009年度秋学期履修者の文章に対して行なった。 文章の評価は、米国の評価方法を大学日本語学術的文章用に修正し、〔緻密さ〕〔構成〕〔内容〕の3観点6段階ルーブリックで行なった。付与されたコメントの分類は、予めコードを特定し、訓練を受けた作業者がコーディングするという方法で行なった。 結果は、調査対象履修者全員が文章作成力を有意に伸ばしていた。どの学年も同様に評価点が高くなっていた。授業前後における好き嫌いでは、好きと回答した人が有意に増加していた。得意度も有意に上がっていた。指導者によるコメントを分類する基準を開発した。①言及授業回、②技能に対する指導の詳しさ、③肯定する評価か問題指摘の評価か、④欄外記述に対する返答有無、⑤内容に対する言及の有無。履修者によるコメントを分類する基準も開発した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)