2010 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの生活改善を目指した教材の開発―「健康生活ナビ」の検討―
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22531008
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
浜島 京子 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (20125785)
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Keywords | 小学生 / 生活改善 / 健康教育 / 家庭生活 / 家庭科 |
Research Abstract |
本研究は3ヶ年計画で実施するものであるが、最終的な目標は小学生対象の「仮称健康生活ナビ」を検討・作成することである。研究1年目の平成22年度は健康生活ナビ作成の準備年として主に下記の内容を実施した。これらはほぼ計画通りの内容である。 1.福島県内小学校の養護教諭を対象とした健康教育の実施状況等に関する調査 平成22年8月~9月にかけて県内250校の養護教諭を対象に、健康教育の実施内容、子どもの生活実態、実施上必要な教材等について自由記述を中心とした調査を実施した(85校から回答)。その結果、実施内容は「歯科検診・歯磨き指導」「生活リズム」「飲酒・喫煙」「性教育」「衛生・清潔」「食育・栄養指導」「その他」の7種類に分類された。必要とする教材内容として、「性教育」「食育」「睡眠」が多く挙げられたが、子どもの生活実態に関わって就寝時刻の遅さが多く指摘されていた。これらより、健康生活ナビ作成にあたり家庭生活の在り方を中心に据えることの有効性が捉えられた。 2.「健康教育」に関する教育委員会の研究指定校・推進校の公開授業研究会への参加 関東の小学校3校(杉並区立桃井第一小、八千代市立八千代台東第二小、横浜市立宮谷小)の公開研究会に参加し(平成22.11~12月)、1校(札幌市立南の沢小)からは資料を取り寄せた。その結果、「健康教育」の内容はいずれも「食」「からだ」「いのち又は健康」で構成されていた。従来に比べ、「食」や「いのち」の学習が強化されていることが特徴として見いだされたが、毎日の家庭生活の在り方を見つめ直す内容をさらに補強するとなおよいと考えられた。 3.台湾の2003年版「課程綱要」における新しい家政教育の内容調査 小・中学校9年間を通した台湾の新しい家政教育-小学校低学年からの食生活・衣生活・生活管理・家庭生活分野の各内容について調査し家庭科教育学会誌に投稿した。
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Research Products
(4 results)