2012 Fiscal Year Annual Research Report
気球実験による、かに星雲と白鳥座CygX-1からの軟ガンマ線偏光測定
Project/Area Number |
22540245
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
釜江 常好 東京大学, 大学院理学系研究科, 名誉教授 (90011618)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 気球実験 / 軟ガンマ線偏光検出器 / かに星雲 / 白鳥座 / ブラックホール |
Research Abstract |
平成24年度(2012年)は6月20日からESRANGE基地に入り、準備とテストを繰り返しながら、放球に適した微風の晴天を待った。平成24年のフライトに向け、スウェーデン政府が上空通過を許可するようにロシア政府と交渉してくれていたため、我々はゴンドラの軽量化、データ取得の自動化などの改良を加えていた。風に恵まれれば、世界で初めて、2週間程度の北極周回飛行ができることになっていた。6月末にはすべての準備が整ったが、残念ながら不順な天気が続き、7月末まで待つも放球の機会に恵まれながった。8月になると、風向きが不安定となり、北カナダまでも飛べなくなる。 非常に残念なことに、科学研究費の期限内に実験が終了しない事態となってしまった。しかしスウェーデン政府の強力な支援と、スウェーデン宇宙公社、さらには王立工科大学(KTH)のMark Pearce教授とその協力者の熱意で、ロシア上空を経由して北極周回飛行への道を開いたことは、非常に大きな意味をもつと考えています。米国のNASAと科学財団(NSF)が行っている南極周回気球飛行は、多くの成果を挙げてきた。しかし米国の機関が主導する実験しか認められない上、莫大な経費が掛かっている。ESRANGEを基地とする北極周回飛行は、インフラが整っている上、日本からのアプローチも楽で、平均的な気球実験の経費で長時間フライトが実現できる。本科学研究費が終了した後も継続させ、PoGOLIteと北極周回飛行を成功裏に完結させたい。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)