2010 Fiscal Year Annual Research Report
縞状堆積物を用いた浮遊性海生珪藻類の進化過程の高分解能解析
Project/Area Number |
22540482
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
柳沢 幸夫 独立行政法人産業技術総合研究所, 地質情報研究部門, 主任研究員 (10358210)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 真人 独立行政法人産業技術総合研究所, 地質情報研究部門, 主任研究員 (70358381)
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Keywords | 層位・古生物学 / 地質学 / 進化 / 系統進化 / 海洋生態 |
Research Abstract |
本研究の目的は、浮遊性海生珪藻類の進化的出現・絶滅現象を、年縞状堆積物の特性を生かして約1年単位での高時間分解能で解析し、そこでいかなる現象が起こったかを明らかにすることである。本年度は,進化系統の判明しているDenticulopsis属のうち、Denticulopsis katayamae の絶滅層準(約850万年前)をターゲットして、新潟県佐渡市に分布する中山層の縞状堆積物を対象として調査した。その結果、中山層の下部にその層準を見いだし、試料採取と分析を3回繰り返して、進化層準を2cm間隔区間まで特定することに成功した。そして、その部分を含む厚さ12cmをブロックとして切り出して持ち帰り,分析のための準備をしたが,その段階で東日本大震災のため実験室が使用できなくなり,現在研究は中断している。今後実験室が復旧し次第、持ち帰ったブロックを「はぎ取り法」を用いて分析する予定である、なお、さらに研究を広げるために、新潟県胎内地域及び茨城県常盤地域で分析可能な縞状堆積物を探索し、ある程度研究に使用可能な縞状堆積物を見出した。
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Research Products
(3 results)