2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22550085
|
Research Institution | Aichi Institute of Technology |
Principal Investigator |
手嶋 紀雄 愛知工業大学, 工学部, 准教授 (30292501)
|
Keywords | ダイエット / 呼気分析 / 呼気アセトン / フローインジェクション分析 / サリチルアルデヒド / 蛍光光度分析 / 流れ分析 |
Research Abstract |
ダイエットとは,健康志向の機運の高まりから健康な人が減量を行うことを意味することが多いが,本来は糖尿病・腎臓病等の患者に対して体重の管理を行う食餌療法(食事療法とも書く)を意味する。脂肪酸の代謝によりアセトンやイソプレンが呼気から排出されるため,これらの呼気分析センサーを開発することにより,ダイエット指標を提供できるものと考えられる。今年度は,アセトンを高感度に定量するための蛍光光度分析法について検討し,更に見出された特異的化学反応を用いる自動化学分析システムを今後構築することを見据え,高スループットの流れ分析装置を開発した。 アセトンの蛍光光度法:強塩基性下でサリチルアルデヒドはアセトンと縮合し,蛍光強度が減少する(λex=456nm,λem=501nm)。この反応系の実験諸条件を最適化し,その条件下でサブppmレベルのアセトンを計測することが可能となった。同反応を用いる吸光光度法(直線範囲0-5ppm)よりも感度が上昇した。今後,呼気分析に応用し,運動による呼気アセトン濃度の変化について追跡する予定である。 新規流れ分析装置:内径0.5mm程度の細管内で化学反応を行い,下流の検出器で反応生成物を検出して分析を行う自動流れ分析技術に,フローインジェクション分析(FIA)法,シーケンシャルインジェクション分析(SIA)法がある。これらを融合させたハイブリッド流れ分析法を開発した。食品中のホルムアルデヒドの計測により性能評価したところ,10~100μM(0.3~3ppm)のホルムアルデヒドを1時間当たり51サンプルのスループットで分析が可能であった。今後このような高性能流れ分析計を用いるアセトンセンサーを開発する。
|
Research Products
(11 results)