2012 Fiscal Year Annual Research Report
炭素-水素結合の切断を経る革新的アリ-ルカップリング反応の開発
Project/Area Number |
22550093
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大井 秀一 東北大学, 環境保全センター, 教授 (00241547)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 徹雄 東北大学, 環境保全センター, 助教 (70369924)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 遷移金属錯体 / クロスカップリング / 炭素水素結合活性化 / 炭素炭素結合形成 / オルト位選択的 / ルテニウム触媒 / ビアリール化合物 / 誘導基 |
Research Abstract |
π-共役構造を有するビアリール化合物は、近年有機電子デバイスにおける電子輸送材料への応用が期待され、その効率的な合成が望まれている。特に、異なる芳香族化合物の混合物のC-H結合の切断と続くC-C結合の形成により選択的にクロスカップリング体を得ることは極めて困難で挑戦的な課題である。本研究課題では、二種類の芳香族化合物間でのC-H結合の切断を経るクロスカップリング反応に関して、これまでに得られている知見をもとに選択性の向上と基質適用範囲の検討を行うとともに、電子輸送材料として期待できる含窒素ポリアリール化合物の合成について検討した。 触媒[RuCl2(η6-C6H6)]2存在下、配位子としてトリフェニルホスフィン、塩基として炭酸カリウム、水素捕捉剤として1,2-ジクロロイソブタンを用い、カルボン酸を添加して、二種類の芳香族化合物を窒素気流下、120 ℃で20時間攪拌し反応を行った。この結果、フェニルピリジン類とフェニルオキサゾリン類の間においてクロスカップリング反応生成物が得られた。以前の条件では反応温度が160℃を必要としていたが、より温和な条件下で目的の反応を進行させることができた。 また、触媒として[RuCl2(η6-C6H6)]2、配位子としてトリフェニルホスフィン、塩基として炭酸カリウムを用い、フェニルピリジンとジブロモアレーンをDMAc中、窒素気流下140℃で20 時間反応させることで、アリール化反応を連続的に進行させ、両端がアリールピリジンで塞がれたπ-共役構造を有する含窒素ポリアリール化合物を複数合成できた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)