2012 Fiscal Year Annual Research Report
単一分散・球形(Y,Gd)2O3:Eu3+蛍光体微粒子の合成、粒径制御と蛍光特性
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22550135
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
李 継光 独立行政法人物質・材料研究機構, その他部局等, 研究員 (90354381)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 蛍光体 / 球形微粒子 / 単一分散 / 均一沈殿合成 / 蛍光特性 |
Research Abstract |
単一分散かつ球形特徴を有する(Y,Gd)2O3:Eu3+三元系紅色蛍光体微粒子の開発に成功した。より小さいY3+イオンの添加効果でGd2O3:Eu3+二元系材料の相変態(立方晶から斜方晶へ)が抑制され、1300度以上も立方構造を持つ、良い蛍光特性を示す(Y,Gd)2O3:Eu3+蛍光体を得た。蛍光強度における仮焼温度の影響を調べし、最適温度は1300度であることが分かった。これ以上仮焼すると、蛍光体微粒子は球形特徴を失って急激に凝集する。同時に、蛍光体の光散乱が強くなるため、蛍光強度は低下する。水熱法を用い、Y/Gd/Eu三元系層状化合物(Y1-xGdxEu0.05)2(OH)5NO3・nH2O (x=0-0.95)の合成に成功し、結晶構造や蛍光特性に及ぼすGdドープの影響を調べた。Gd3+イオンはY3+より大きいため、Gdの量が増えると結晶構造のab面は膨張することが分かった。同時に、Gd3+の添加効果で分子構造中の結晶水の数が少なくなるため、結晶の層間距離は短くなる。Gd3+イオンは材料の蛍光励起と蛍光特性に大きい影響を与えることが分かった。特に、Gd3+イオン含有試料は254ナノ中心に新たな電荷移転励起帯があり、254ナノで励起するとより強い蛍光を示す。材料の蛍光励起や蛍光特性を詳しく調べし、Gd3+イオンはC1格位にあるEu3+の発光を優先的に敏化することが分かった。本年度中に論文二報が掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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