2012 Fiscal Year Annual Research Report
誘導共鳴ラマン散乱を利用した面発光型有機レーザーの研究
Project/Area Number |
22550163
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
柳 久雄 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 教授 (00220179)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 兼一 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助教 (00346115)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 有機レーザー / フォトニック結晶 / 円偏光二色性 / 有機発光トランジスタ / 液晶性ポリマー |
Research Abstract |
二次元非対称構造をもつフォトニック結晶による円偏光レーザーと電流励起レーザーへの展開を目指して以下の研究を行った。(1) 二次元非対称構造をもつフォトニック結晶による円偏光二色性: 電子線リソグラフィと反応性イオンエッチングにより、シリコン酸化膜基板表面にL字型の微小構造(310 nm x 210 nm)を正方格子状に作り込んだ二次元非対称構造をもつ光ナノインプリント用フォトニック結晶モールドを作製した。ローダミン6G色素をドープしたUV硬化性樹脂薄膜を石英基板上にスピンコートし、作製したL字型フォトニック結晶用モールドをUV照射下で押し当て、フォトニック結晶パターンを転写した。モールドを剥がした後、得られたローダミン6Gドープ膜の円偏光二色性(CD)スペクトルを測定した結果、ローダミン6Gの吸収波長に対応する530 nm付近に負のCDスペクトルが得られ、今後円偏光ポリマーレーザーへの可能性が示された。 (2) 液晶性ポリマーを用いた有機電界発光トランジスタ: これまでの成果を今後電流励起レーザーへ展開するため、π共役系発光性ポリマー薄膜を用いて有機発光電界効果型トランジスタ(OLEFET)を作製し、素子のアンビポーラー特性と電界発光特性を評価した。液晶性ポリマーであるPoly[(9,9-dioctylfluorenyl-2,7- diyl)-co-bithiophene] (F8T2)をITO電極をパターンしたガラス基板上に製膜し、熱処理を施した後、PMMA絶縁膜とAuゲート電極を積層したbottom-contact/top-gate型OLEFETを作製した。350℃の熱処理で結晶化したF8T2膜において10-3 cm2/Vsオーダーの良好な両極性キャリア移動度が得られ、交流ゲート印加駆動によりITO電極チャネル内で電界発光が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)