2011 Fiscal Year Annual Research Report
電池の高電圧化を可能にする微粒子集積ポリマー電解質
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22550203
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Research Institution | Tsuruoka National College of Technology |
Principal Investigator |
佐藤 貴哉 鶴岡工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (30399258)
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Keywords | イオン液体 / リビングラジカル重 / 固体電解質 / リチウムイオン電池 / パルス磁場勾配NMR / ポリマーブラシ / イオン拡散 / シリカ微粒子 |
Research Abstract |
本研究はイオン液体濃厚ポリマーブラシを有するシリカ複合微粒子(SiP)を利用して、世界トップレベル(0.5mS/cm @30℃)のイオン伝導性を有する固体ポリマー電解質創製を目指すものである。イオン液体濃厚ポリマーブラシを有するシリカ複合微粒子とイオン液体からなる疑似コロイド結晶固体膜は、高いイオン伝導性を有する新規固体電解質膜(イオンネットワークポリマー電解質)として機能する。 上記の固体電解質について電子顕微鏡を用いたPSiPの配列解析よって、固体電解質中でPSiPが面心立方格子(fcc)構造で規則配列していることが明らかとなった。顕微鏡観察により決定された微粒子間隔と各物質の密度より算出された平均粒子間隔は良い一致をしめした。このことからもPSiPの配列はfccであることが明らかといえる。 さらにこの固体電解質を用いて、バイポーラ型の高電圧リチウムイオン電池を設計した。次年度で評価を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
開発した固体電解質を用いて積層バイポーラ型リチウムイオン電池の設計を終えた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は試作した電池の評価を行い、本研究で開発した固体電解質の性能をセルにて実証すり予定。
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Research Products
(13 results)