2012 Fiscal Year Annual Research Report
磁気浮上を利用した反磁性磁化率精密測定の発展と材料プロセスへの応用
Project/Area Number |
22560049
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
高橋 弘紀 東北大学, 金属材料研究所, 助教 (60321981)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 磁気浮上 / 反磁性磁化率 / 非接触測定 / 無容器溶融凝固 / 磁場中プロセス |
Research Abstract |
磁気浮上を利用して反磁性磁化率の温度変化を非接触で測定するため,さらにその知見を無容器溶融凝固による材料作製に活用するためには,試料の昇降温過程における浮上位置の変化を知る必要がある.そのため,浮上試料の挙動をその場観察する必要がある.そこで,加熱装置として透明ガラスヒーターを用い,水冷ジャケットを外側に配置することで構成部品の保護とマグネットへの熱侵入を抑える構造とした磁気浮上炉の製作と磁場中でのテストを行った. 磁気浮上実験を実際に行うのはハイブリッドマグネットであるが,震災の影響で修理中のため,磁場中でのテストには無冷媒超伝導マグネットを使用することとし,ボア径をハイブリッドマグネットと同じ52mmにする治具を作製し実験を行った.ガラスヒーターは交流,直流どちらでも加熱可能であるが,磁場中でのテストは振動発生などが懸念され,条件がより厳しいと予想される交流で行った.印加電圧を交流100Vとし,10Tまでのいくつかの磁場中で設定温度を150℃あるいは300℃として昇温を行ったところ,いずれの磁場,設定温度においても,加熱特性はゼロ磁場の場合と同様であることが分かった.また,設定温度で一定時間保持した場合においても温度制御に問題ないことが分かった.高磁場になるにつれ,通電時にリード線の振動は見られたものの,浮上炉全体の振動は見られなかった.また,リード線の被覆などに熱による損傷は見られなかったため,水冷ジャケットによる装置の保護もできていることが確認できた.これらの結果より,ハイブリッドマグネットの使用再開後に磁気浮上炉として問題無く使用できると考えられる.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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