2011 Fiscal Year Annual Research Report
圧粉磁心を用い永久磁石を使用しない電気自動車の開発
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22560261
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
石川 赴夫 群馬大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40159695)
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Keywords | 電気自動車 / 脱レアアース / スイッチトレラクタンスモータ |
Research Abstract |
昨年度設計,試作したSRMを駆動するために,駆動用主回路である非対称ブリッジコンバータを製作した。この回路は,一相に2つのトランジスタと2つのダイオードを有しており,通常は120°通電とし,チョッパ制御を行い電流の大きさを制御する。具体的には,2つのトランジスタがオンして,固定子巻線電流が指令電流値よりある値大きくなったときトランジスタをオフすることによってその相に繋がった2つのダイオードがオンして,固定子巻線の電圧を電源電圧のマイナス値に変更することにより,急激に電流を減少させる。そして,逆に固定子巻線電流が指令電流値よりある値小さくなったときには,トランジスタをオンすることによって,固定子巻線に電源電圧を加えることにより急激に電流を増加させる。このチョッパ動作を繰り返して,電流値を一定に保つ。更に,電流のオン時刻およびオフ時刻を変えられるように,回転子の位置を検出し,DSPを用いてインバータのオン信号を生成する制御系を作成した。ただし,価格の問題で,製作した非対称ブリッジコンバータの定格電流は40Aとしている。 次に,昨年度試作したSRMの基本特性を明らかにするために,静止時のトルクおよびインダクタンス等を測定した。その結果,回転子の角度によってトルクがほとんど発生しない場合があることが分かった。これは,設計における制御電流を理想状態すなわち矩形波200Aとし,電流に立ち上がりや電流値が小さい場合を考慮しなかったためと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度試作したモータの静トルク特性が目標値と大きく異なっていた。そのため,再設計が微調整でなく根本的な部分から行なわなければならなくなった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度予算の一部を平成24年度に回し,再設計を行なうモータの試作のための予算とすることとした。
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