2012 Fiscal Year Annual Research Report
舌-乳首接触圧計測システムの開発を通じた哺乳時の乳児舌運動メカニズムの解明
Project/Area Number |
22560431
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Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
Principal Investigator |
新川 拓也 大阪電気通信大学, 医療福祉工学部, 教授 (50340641)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 計測システム |
Research Abstract |
昨年度までの研究において,舌が人工乳首下部から与える圧力分布の推定に成功し,経口哺乳が確立した乳児においては舌の蠕動様運動を示す信号波形が観測された.力センサが舌尖および舌根部に接するよう2つ縦列に並べた場合,計測例すべてにおいて,舌尖部より舌根部の接触圧が大きく,吸啜周期は1秒間に2回程度であることが示された.さらに,4つのセンサを左右対称の二次元マトリックス様に並べ,被験児それぞれについて,圧力の左右差に関する検討を加えることが可能となった. 本年度では,舌が人工乳首の表面に接触する部位に多数の力センサを設けた人工乳首を開発し,舌が人工乳首に与える力をマルチポイントで時系列的に計測することを目的として,正六角柱の3つの側面に力センサを縦列に2個ずつ配置し,合計6個の力センサを内蔵したセンサユニットを試作して,乳首表面における舌の蠕動様運動での力分布を時系列計測を試みた.被験児は,すでに経口哺乳が確立している乳児である.なお,被験児の親に対し,研究の目的および方法を説明し,実験に関する同意書へ署名ののち,計測を行った. その結果,力波形から,乳首の根元部に配置したセンサに次いで先端部に配置したセンサの順で最大値に達していることが判明した.これは,正六角柱の3つの側面すべてにおいて,舌の蠕動様運動を立体的に捉えた結果である.すなわち,舌が乳首を包み込み,その後,乳首下部に大きな力を加えることが明らかとなった.今後は被験児を増やして,傾向を分析することが主務となる. 本研究成果を国内学術雑誌に投稿し,採録に至った.また,International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Societyへの発表も行い,好評を得た.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)