2012 Fiscal Year Annual Research Report
廃棄物処分場の地震リスク評価と性能設計に関する研究
Project/Area Number |
22560506
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Research Institution | 香川高等専門学校 |
Principal Investigator |
小竹 望 香川高等専門学校, 建設環境工学科, 教授 (60512704)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嘉門 雅史 香川高等専門学校, その他部局, 校長 (40026331)
土居 正信 香川高等専門学校, 建設環境工学科, 教授 (10110131)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 地震リスク / 廃棄物処分場 / 振動台模型実験 / 安定解析 |
Research Abstract |
本研究は、廃棄物処分場の地震リスク評価を適切に行う方法の開発を目的とした。まず廃棄物処分場の構造的な弱点となる遮水工の動的材料特性に関し,遮水シートと不織布などから構成される多層構造に着目し,構成材料間の動的境界面せん断特性を傾斜模型実験ならびにブロック振動台実験によって明らかにした。実験研究に並行して、遮水工に沿ったすべり破壊に関する極限平衡法による地震時安定解析を定式化し、パラメータースタディを行った。その結果、遮水層と被覆土層との境界面摩擦角が最も支配的であること、法面部の部分破壊の方が底面の滑動を伴う全体破壊よりも安全率が小さいことが認められた。しかし、境界面せん断強度が小さい場合には、底面全体破壊の方が法面部分破壊に先行して発生しうることを推定した。 この結果を踏まえ、地震時安定解析で評価した破壊モードに関する検証を目的として、廃棄物処分場の遮水工構造の動的挙動を振動台実験により再現し、全体構造系の地震応答特性を把握した。斜面上に設置された遮水工の全体構造を対象とした1/30縮尺模型を平面ひずみ土槽内に製作し、振動台上で加振によって遮水工に沿ったすべり破壊を発生させる破壊実験を実施した。ここでは土質材料に小さい粘着力を与える工夫により、模型斜面のすべり破壊時に主働土塊と受働土塊を発生させることが可能となった。振動台実験で再現させた破壊モードに対応する安定解析により概ね遮水工の滑り破壊に対する安定性を評価することができた。これら振動台模型実験の研究成果に基づき、安定解析に適切な物性値を用いることで精度向上を図り、地震リスク評価を適切に行う方法を提案した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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