2012 Fiscal Year Annual Research Report
生活環境内のコンフリクト解消に向けた行為シーケンスのパタン・ランゲージの構築
Project/Area Number |
22560608
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
長坂 一郎 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (10314501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 伸亮 独立行政法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員 (40336516)
本江 正茂 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70262037)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 計画論 / 行為シーケンス / パタン・ランゲージ / ベクトル場 |
Research Abstract |
生活環境内に存在する様々な不適合・矛盾(コンフリクト)を解消するデザインフレームワーク、行為シーケンスのパタン・ランゲージの構築にむけて、実験室の統制下の環境と、実際に使用されている現実的な環境との両方で、複数のカメラを長時間稼働させて、ユーザーの行動を撮影し、それらをシンクロさせて統合した動画を作成し、またその動画からスライス画像を作成して、画像内から行動パターンを抽出するシステムを開発した。具体的には、シェアオフィス内にある共用スペース全体を、天井に設置した 8 台のネットワークカメラを用いて 1 日約 8 時間撮影した。そして、現われる行為者の移動の開始・終了位置、1 秒ごとの移動地点、時間等を東北大学で Processing を用いて作成されたプロットシステムを使用して記録した。 さらに、行為シーケンスの特徴を視覚的に分析するための表現として、人の行動傾向をベクトル場として表現する方法、およびランドスケープ・ダイアグラムとして表現する方法を提案した。具体的には観察対象であるシェアオフィス内のユーザの行動を観察・記録し、軌跡データを取得し、そのデータをベクトル場とランドスケープ・ダイアグラムにより表現し、人の行為の多様性と空間特性の分析における利点を検討した。最後に、ベクトル場とランドスケープ・ダイアグラムによる表現は、軌跡データの量が増えれば増えるほど分析の精度が上がり、その結果、人の行動傾向の分析に有効であることを示した。 これらの成果に基づいて、生活環境のコンフリクト解消のためのパターン、特に、コンフリクト解消のための設計アイデアを表現する手法について、因果ループ図を用いて最適行為シーケンスと実際のシーケンスの差異を表現することを検討し、ライフサイクル設計問題を例として、因果ループ図を用いたパターンのデータベース化と、これを用いた設計支援手法の開発を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)