2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22560717
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
佐藤 運海 信州大学, 教育学部, 教授 (30345730)
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Keywords | 材料加工・処理 / 微細加工 / 電解酸化水 / 酸化皮膜除去 / 環境対応 / 純ニッケル材 / 無酸素銅材 / 純鉄材 |
Research Abstract |
本研究の目的は化学薬液の替りに,NaClやNa_2SO_4電解酸化水を用いた無酸素銅材や純ニッケル材などの金属材料の表面酸化皮膜処理に関するものである.本年度は,電解酸化水の生成条件,すなわち電極の材質,表面状況,電解電流値および電圧,さらに電解質塩の種類と電解酸化水の特性との関係を明らかにするために,具体的に次の検討を行った. 1.電解水生成装置の電極の設計および作製 今までの研究では,チタンメッシュに白金メッキを施した電極を使用してきた.電解酸化水中の金属のエッチングを促進できる溶存ガス濃度を高める可能性があるイリジウムと白金との合金を採用した.また,異なった3種類の表面形状(メッシュの大きさ)を有する電極を試作した. 2.電解酸化水の特性値の評価 3種類の電極表面形状中の1種類について,次のように生成直後および生成から一週間の電解酸化水の特性値について評価を行った. (1)電解質塩:NaCl,Na_2SO_4 (2)電極の電流密度:40mA/cm^2~240mA/cm^2 (3)純ニッケル材,無酸素銅材および純鉄についてエッチング実験を行った. その結果,電解質塩NaClとNa_2SO_4の電解酸化水の相違を明らかにし,電流密度と電解酸化水との特性との関係を解明した.
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