2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22560717
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
佐藤 運海 信州大学, 教育学部, 教授 (30345730)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 電解酸化水 / 電極材料 / イリジウム電極 / 白金電極 / 溶存塩素濃度 / 溶存酸素濃度 / 金属表面 / エッチング作用 |
Research Abstract |
H24年度において,電解水生成装置の電極材質と電解水の特性について検討を行った.具体的には,Pt電極とPt-60mass%Ir電極を用いて,電解酸化水を生成し,その特性および金属材料に対するエッチング作用について,定量的に検討を行った.主な結果は次のようになっている. ① 電解酸化水の特性値につて Pt電極の場合と比較して,Pt-60mass%Ir合金電極を用いた場合,pH値はほぼ同様であり,ORP値が大きく,溶存酸素濃度および溶存塩素濃度が高くなる.特性値の経時変化は両者がほぼ同様である.すなわち,一週間において,pH値はほぼ一定であり,溶存酸素濃度は時間経過にともない減少し8.8ppm(溶液の温度が20℃)に収束する.溶存塩素濃度も時間の経過とともに減少して,一週間を経過した時点ではほぼ0ppmとなる. ② 金属材料に対するエッチング作用について 無酸素銅材,純ニッケル材および純鉄材について,電解電流値が5A,10A,15A,20A,25Aおよび30Aの電解酸化水による浸漬エッチング実験を行った.無酸素銅材については,Pt-60mass%Ir電極を用いた場合,エッチング速度が速くなる.純鉄材も無酸素銅材とほぼ同様で,Pt-60mass%Ir電極を用いた場合,エッチング速度が速くなる.純ニッケル材については電解電流値が5A,10Aおよび15Aでは,両者がほぼ同様であり,20A以上になると,Pt-60mass%Ir電極を用いるとエッチング速度が速くなる.金属試料片の表面形状への影響について測定および解析を行っているところである.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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