2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22570091
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
古屋 秀隆 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (20314354)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ニハイチュウ / 頭足類 / 片利共生 / 分類 / 中生動物 / 無脊椎動物 |
Research Abstract |
頭足類に片利共生しているニハイチュウ類の種の実体を明らかにするため、世界各地の頭足類を検索し、見出されたニハイチュウ類の記載を進めた。 (1)オーストラリアから発見された最初のニハイチュウ類の新種 オーストラリア産の2種の頭足類(Sepioteuthis Australis、Sepioloidea Lineolata)から、それぞれ1種ずつ、計2種類の新種のニハイチュウを記載した。これら2種類は、南オーストラリアのスペンサー湾とセントビンセント湾で採集した宿主の頭足類から発見された。Dicyema calamaroceumは体長2.4mmまで達し、前端部の極帽の形は円錐状であった。成体の細胞数は31-34個で、滴虫型幼生の体皮細胞数は39個であった。Dicyema pyjamaceumは体長2mmまで達し、極帽の形は帽子状であった。成体の体皮細胞数は20-23個で、滴虫型幼生の細胞数は37個であった。 (2)日本におけるニハイチュウ相の解明 日本沿岸産5種の頭足類から11種の未記載種のニハイチュウ類を発見した。日本海沿岸大陸棚上部に生息するクモダコOctopus longispadiceusには、6種のニハイチュウ類(Dicyema属2種、Dicyemennea属4種)がみられ、鳥羽沖大陸棚上部に生息するツノモチダコOctopus tenuicirrusには、2種類のニハイチュウ類(Dicyemennea属2種)がみられた。また、日本近海産の小型コウイカ類、ウスベニコウイカSepia lorigera、ハクテンコウイカ S. aureomaculata、ヒョウモンコウイカ、およびS. pardexには、それぞれ1種ずつ計3種のニハイチュウ類(Dicyema属2種、Dicyemennea属1種)がみられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)