2012 Fiscal Year Annual Research Report
新規糖鎖特異的単鎖抗体の大腸菌発現系による大量発現と糖鎖結合性解析
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22570125
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
山口 陽子 東海大学, 工学部, 教授 (10328106)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 大腸菌発現系 / 単鎖抗体 / 封入体 / 糖鎖結合性 / 糖鎖親和性 / 昆虫細胞発現系 |
Research Abstract |
本研究では、取得した糖鎖特異的ヒト型単鎖抗体(scFv)の精製と詳細な構造及び結合性解析を目的としている。ヒト型抗体はがんを含む様々な病の分子標的治療に有用である。糖鎖は、がんの転移や浸潤、細菌やウイルスの感染症などに関わっていることから、その抗体取得は治療薬開発用に嘱望されるところだが、糖鎖は自己抗原である為、高い親和性を有する糖鎖に対するIgGは生体免疫では得がたかった。申請者は、ファージディスプレイ法による生体外でのヒト型抗体の作製を提案し、10-9オーダーの高い結合性を有する抗Man3抗体及び抗LeX抗体の作製に成功したが、その過程で様々な問題点が明らかになった。本研究は、困難であったscFvの大量調製に向けてリフォールディング法を改良し、T-抗原 scFvsの大腸菌での大量発現・精製に成功した予備実験を元に、以下の研究を実施する。(目的1) 抗T-抗原 scFvsの昆虫細胞での調製と糖鎖結合性解析。 (目的2) 抗Man3、抗LeX scFvsの大量調製と糖鎖結合性解析。 本研究は抗体医薬創成を長期目標とした基礎研究と位置付けられる。糖鎖親和性に加え、さらに、糖鎖特異性をSPR解析・NMRなどで詳細に検討し、抗Man3 5A3と抗LeX 1F12 scFv-Fcは細胞外に分泌されるが、抗Man3 1A4 & 1G4及び抗LeX 3F1 scFv-FcはERに滞留する原因解明に迫る。最も研究する意義のあるクローンについて、(目的 1) 抗T-抗原 scFvsの大量調製と糖鎖結合性解析の方法論を確立した。研究連携者の山口芳樹博士のグループに精製単鎖抗体を提供しNMR解析を進めた。 (目的 2) 目的1で達成された大腸菌での大量発現・精製法を応用し、抗Man3 5A3,1A4 & 1G4 scFvs及び抗LeX 3F1 & 1F12 scFvsの発現・精製実験を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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