2012 Fiscal Year Annual Research Report
上皮細胞におけるカドヘリン・カテニン複合体局在化因子の探索
Project/Area Number |
22570188
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
永渕 昭良 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (80218023)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | βカテニン / カドヘリン / F9細胞 / ZO-1 / アクチン |
Research Abstract |
上皮分化誘導を行ったF9細胞におけるβカテニン結合因子を探索している過程で、非上皮F9細胞においても、Eカドヘリン以外のβカテニン結合因子が存在している可能性が示された。昨年度、このβカテニン結合因子はTypeIIカドヘリンなど既存のβカテニン結合タンパク質ではない可能性が高いことを示している。この非上皮細胞における新規βカテニン結合因子の同定を目的として、非上皮F9細胞の細胞間接着について詳細な解析を行ったところ、βカテニンが局在する細胞間接着部位の中に、ZO-1が局在する部位と局在しない部位が存在していることが明らかになった。さらに、全く違う視点からの解析により、非上皮F9細胞においてはこれまで想定されていなかったサイトカラシンD処理に対して抵抗性のある、おそらくはアクチン系細胞骨格を必要としないカドヘリン依存性の強固な細胞間接着能があることが示された。新規βカテニン結合因子が、このZO-1が局在しない細胞間接着部位によって維持される、サイトカラシンD抵抗性の細胞間接着を担っている可能性がある。この新規βカテニン結合因子を質量分析により同定しようと試みたが、発現量が低いためか現在の所、成功していない。今後、まずこの非上皮細胞におけるβカテニン結合因子の同定を行い、その生理学たきな意味を明らかにする必要がある。さらにこれらの研究で得られた情報を元に上皮F9細胞におけるβカテニン結合因子の探索を再開しようと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)