2012 Fiscal Year Annual Research Report
都市公園における指定管理者制度導入の動向とアダプティブマネジメント手法の構築
Project/Area Number |
22580039
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
下村 泰彦 大阪府立大学, 生命環境科学研究科(系), 教授 (50179016)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 昇 大阪府立大学, 生命環境科学研究科(系), 教授 (00181652)
加我 宏之 大阪府立大学, 生命環境科学研究科(系), 准教授 (00326282)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 公園管理 / 管理活動 / 管理密度 / アダプティブマネジメント |
Research Abstract |
本年度は、大規模都市公園での樹林地等の公園管理実態を全国規模で把握するとともに、都市公園内の樹林地利用状況と管理実態との関連性の把握を通じて、市民参画によるアダプティブマネジメントの可能性について探った。 1.都市公園の管理実態については、大規模都市公園の全国規模での管理実態調査を行った結果、指定管理者制度導入後の植物管理実態については、「造園系団体を含む」場合は、植物管理全般を通して直営で管理する傾向にあることや環境学習系プログラムの企画・実施等ではボランティア団体との協働が進められていること。植物管理では中長期間の目標期間の設定や景観形成までも含めた管理を実施する傾向が強く、植物管理と共に住民参加技術に一定の技術的蓄積が認められた。一方、「造園系団体を含まない」場合は、スポーツ系等のプログラム実施で高い技術が認められるものの植物管理に関しては特に樹木・樹林管理に対する技術的な蓄積に課題もあることが明らかとなった。 2.都市公園内樹林地の利用性評価と情緒的評価に対する解析結果と管理作業密度との関係性を探った結果、静的利用に適する樹林地は、快適性が高く、自然の多様性・落ち着き感ともに中庸程度と評価され、これを維持するには中庸の高木管理と粗放な林床管理が求められる。一方、動的利用に適する樹林地は快適性のみが高く、特に林床管理が重要といえる。自然遊びに属する樹林地は快適性が低いものの、自然の多様性と落ち着き感がともに中要程度で、高木・林床ともに粗放管理が求められる。ピクニックに属する樹林地は快適性が中庸程度で、自然の多様性が高いことが重要であり、中庸の高木管理と粗放な林床管理が適合することが分かった。 3.今後の市民参画によるアダプティブマネジメントに向けては、基礎的資料の蓄積はできたものの、さらなる追跡調査が必要といえる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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