2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22580097
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Research Institution | Forestry and Forest Products Research Institute |
Principal Investigator |
宮崎 安将 独立行政法人森林総合研究所, きのこ・微生物研究領域, 主任研究員 (40343800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 真也 東京工業大学, 生命理工学研究科, 助教 (10399694)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | きのこ / シイタケ / 子実体形成 / 光応答 / バイオインフォマティクス / 遺伝子発現 / 次世代型DNAシーケンサー |
Outline of Annual Research Achievements |
シイタケの子実体形成には光が必要である。そこで次世代型DNAシーケンサーを用いて網羅的解析を行い、光照射に応答して発現する遺伝子群を解析・同定した。また、それら遺伝子産物に関して、バイオインフォマティックス的手法による機能推定(アノテーション)を試みた。 通常の栄養増殖菌糸体に光照射を行ったところ、光を照射した試料は子実体原基を形成したが、暗黒下で光を照射しない試料は子実体原基を形成しなかった。光照射直後の菌糸においては、約5200種類の遺伝子が発現している一方、暗黒下においては約2800種類の遺伝子のみが発現していた。光照射の有無によって、約2500種類の遺伝子に発現の際があった。そのうち、約2000種の遺伝子は光照射によって強く発現が誘導されることが分かった。また反対に、光照射によって発現が減少する遺伝子も約500種類存在することも明らかとなった。 また、バイオインフォマティックス的手法により、これら遺伝子のコードするタンパク質の機能に関しカテゴリー分けを行うと同時に、これらタンパク質が関与すると予想される代謝経路等へのアノテーションを行った。その結果、光に応答して発現が上昇及び減少する遺伝子の中には、きのこ或いは菌類に特有な遺伝子が多数存在していることが明らかとなった。これらのきのこや菌類に特異的な遺伝子は、担子菌きのこの子実体形成という独特な形態形成メカニズムを担っていると考えられた。
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Research Progress Status |
平成24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)