2012 Fiscal Year Annual Research Report
花芽誘導活性を有する脂肪酸KODAの光学活性類縁体の化学合成
Project/Area Number |
22580114
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
戸嶋 浩明 茨城大学, 農学部, 教授 (50237088)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | KODA / 脂肪酸 / シクロプロパン / 花芽誘導活性 / 植物ホルモン様活性 / 化学合成 |
Research Abstract |
花芽誘導活性やその他いくつかの植物ホルモン様生理活性を有する脂肪酸 (12Z,15Z)-9-hydroxy-10-oxo-12,15- octadienoic acid(KODA)のシクロプロパン環導入型光学活性類縁体4種類を活性試験に向けたサンプル供給を目的としてスケールアップした合成を引き続き行った。光学活性体スルホンセグメント(C11-C18)および光学活性体アルデヒドセグメント(C1-C10)それぞれの両鏡像体を4通りの組合せでカップリングし1.5~2.0gスケールで4種類の異性体を得た。その後6段階の官能基変換でそれぞれ300 mg程度ずつの4種類のCPKODAの光学活性体を供給することが可能となった。(9R,12S,13R,15Z)-CPKODA、(9S,12S,13R,15Z)-CPKODA、(9R,12R,13S,15Z)-CPKODA、3種については最終目的物まで合成ができた。残る1種(9S,12R,13S,15Z)-CPKODAも同様に進めている。一方でカップリング後の官能基変換の段階数を減らすことが合成全体の効率改善になるため、活性体アルデヒドセグメント(C11-C10)にエステルを導入してからカップリングする改良経路も検討しカップリングに成功した。 また、抗β-酸化型KODA類縁体の合成経路においても、従来はカップリング反応の後にエーテル化を行うことで目的の骨格を合成することができていたが、カップリング反応後の脱保護1段階で最終目的物まで合成可能なアルデヒドセグメントを合成した。本合成経路は、共通の光学活性体スルホンセグメントに対して、適切な光学活性体アルデヒドセグメントを選びカップリングすることで光学活性CPKODA(4立体異性体)および抵β-酸化型CPKODA類縁体の供給を可能にした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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