2012 Fiscal Year Annual Research Report
森林性鳥類が局所及び景観スケールでの人為的環境改変から受ける影響
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22580155
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
柳川 久 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (70210292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 まゆら(高田まゆら) 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教 (10466807)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 孤立林 / メタ個体群 / 多様性保全 / 森林管理 |
Research Abstract |
十勝の農耕地帯の孤立林には多様な鳥類が生息しており、孤立林の鳥類多様性は周辺の景観構造から大きな影響を受けていることが明らかになった。記録された鳥類群集を樹洞営巣性(シジュウカラ、ニュウナイスズメ等)、地表営巣性(アオジ、エゾセンニュウ等) 、樹上営巣性(アカハラ、コサメビタキ等)という3つのグループにわけ、各グループの個体数を説明する局所・景観要因を特定するための統計解析を行った結果、3グループすべてで周辺の景観構造の重要性が示された。具体的には、樹洞営巣性鳥類の個体数は孤立林周辺に森林が多いほど多くなり、地表営巣性および樹上営巣性鳥類の個体数は孤立林周辺に自然草地が多いほど多くなることが分かった。また本調査地の孤立林には、生態系ピラミッドの頂点に位置する猛禽類(ハイタカ、ノスリ)も数多く生息しており、多数の孤立林においてこれらの営巣が確認された。今年度は、鳥類多様性調査に加え「森林」と1つにまとめられていた景観要素を「孤立林」「防風林」「河畔林」「その他」に細分化し、これらのうちどの森林タイプが特に鳥類と関係しているかについて検討した。衛星写真や環境省が作成した植生データおよび現地踏査の結果をもとに、地理情報システムを用いて調査地全域(約500km2)の農耕地帯の中に分布する森林を上記4つのタイプに分類し地図化した。現在、これら4タイプの森林と鳥類多様性およびハイタカやノスリ等の猛禽類の営巣場所の分布との関係について解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)