2012 Fiscal Year Annual Research Report
消化管免疫応答を制御する冬虫夏草属菌由来の高分子アジュバントに関する研究
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22590004
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Research Institution | Nihon Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
高野 文英 日本薬科大学, 薬学部, 准教授 (20236251)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 冬虫夏草 / 糖タンパク / 分子構造 / 免疫アジュバント / 消化管免疫 / ペプチド / 多糖 |
Research Abstract |
【研究成果の具体的内容】 当該研究は、研究の期間内に消化管免疫応答を制御可能な免疫アジュバントを冬虫夏草属菌の培養液から見出すことを目的とし、この機能性を解析することで新規な消化管機能改善や食物アレルギーを改善可能な創薬シーズあるいはリード化合物とすることを目標にした研究である。平成23年度において見出した消化管免疫を制御するPaecilomyces tenuipes菌代謝産物について、さらに詳細な構造解析を実施した。 【冬虫夏草属菌由来糖タンパク構成成分】 培養物から分画・精製した免疫活性化アジュバント物質は、複数の多糖とペプチド混合物であり、ペプチドについてはアミノ酸分析の結果、グルタミン酸(10%以上)、プロリン(4%)、ロイシン(3%)、セリン(2%)、アラニン(2%)、アスパラギン酸(2%)、アラニン(2%)およびフェニルアラニン(2%)から構成され、これらが複数のペプチドを構成していることが、電気泳動の結果から明らかになった。多糖類については、NMR等分光学的手法での解析の結果β(1→3)グルカンを主たる構成物とするものであるが、一部は断片化した糖のオリゴマーであることが分かった。現在も糖とペプチドの構造について詳細な解析を実施しているが、総じて、P. tenuipes由来免疫賦活のアジュバントは多糖や糖のオリゴマー、およびペプチドの混合物であることが判明した。 これとは別に、冬虫夏草属菌を用いた食品等に配合される、プロアントシアニジンやニンニクにについて、炎症応答に及ぼす影響や経口免疫アジュバント活性を調べたところ、これらの天然物にも特徴的な活性があることを明らかにすることができ、論文にまとめ報告することができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)