2012 Fiscal Year Annual Research Report
睡眠調節物質オキシピナタニンの作用メカニズムの解明
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22590025
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Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
小西 天二 同志社女子大学, 薬学部, 教授 (70102366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 優子 同志社女子大学, 薬学部, 助教 (00454497)
中村 憲夫 同志社女子大学, 薬学部, 准教授 (90377268)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | オキシピナタニン / 睡眠改善物質 / ヘメロカリス属植物 |
Research Abstract |
1)アキノワスレグサからのオキシピナタニンの大量分取および類縁化合物の分離を検討した.アキノワスレグサのメタノールエキスから,オキシピナタニンを迅速かつ多量分離できる方法を見いだし,生物活性に供与できる量を確保することができた.また,その過程で類縁化合物も生物活性に供与できる量を分離することができた.類縁化合物はオキシピナタニンとの構造の類似性が見られることから,睡眠覚醒作用の検討を行った.その結果,クワンソニンA,ピナタニンは累積NREM(non-rapid eye movement)睡眠量が増えたことから,睡眠改善効果があることが明らかとなった.しかし,ロンギチュバニンAは逆にREM(rapid eye movement)睡眠量が増加した. 2)オキシピナタニンおよび類縁化合物の合成に関しては,簡易型恒温合成システムを用いて、合成ルートの検討を行ったが,なかなか合成ルートの確立ができず現在中断しいる状況である. 3)オキシピナタニンの睡眠作用機構の解明を検討 昨年度の結果から,オキシピナタニンは経口投与でのみ睡眠作用を示すことが明らかとなったことから,体内で代謝を受け作用を示すと考え,人工胃液および腸液によるオキシピナタニンの安定性について検討した.その結果,人工胃液および腸液ではほとんど変化しなかった.また、肝臓での代謝についても検討した.肝ミクロソームを用いたin vivo試験では,反応30分後においてもオキシピナタニンに変化は見られなかった.このことから,肝臓での影響は受けないと考えた.また,投与後の血中濃度ついても検討した.投与後45分に最大血中濃度を示し,その後徐々に低下する傾向が示された.従って,オキシピナタニンは体内ではそのままの構造で肝臓を通過し,脳内へ到達している可能性が考えられた.脳内のどの部分で作用しているか不明である.さらなる検討が必要である.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)