2012 Fiscal Year Annual Research Report
日本人の食卓を考慮した加工食品中の効率的かつ実用的な動物用医薬品分析法の構築
Project/Area Number |
22590128
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Research Institution | Aichi Prefectural Institute of Public Health |
Principal Investigator |
伊藤 裕子 愛知県衛生研究所, 衛生化学部, 主任研究員 (80470178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 智美 愛知県衛生研究所, 衛生化学部, 主任研究員 (10450868)
猪飼 誉友 愛知県衛生研究所, 衛生化学部, 室長 (70450872)
三上 栄一 愛知県衛生研究所, 衛生化学部, 主任研究員 (80450865)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 食品衛生 / 加工食品 / 動物用医薬品 / 残留分析 |
Research Abstract |
未加工未加熱の食品を対象に構築した分析方法を用いて加工食品を分析することは、多様な成分を有するため困難を伴うことが多い。また、調理加工度の高い加工食品中に残留する物質を効率的に精度よく分析する方法は、食文化の違いから、その開発を諸外国に求めることは難しい。このため、本研究は日本人の食卓を考慮した加工食品を対象として、残留する恐れのある動物用医薬品を簡便かつ迅速に同時定量する方法の構築を目的とする。 目的を達するための1つとして、日本食の代表的調理法である『照り焼き』について、タレに由来する夾雑物質を効率よく除去する方法を開発し、平成22年度には、水産物を原料とした加工食品中のトリフェニルメタン系合成抗菌剤分析法を確立した。昨年度は、ベンズイミダゾール系の駆虫剤を分析対象薬剤とし、基礎検討を行った。今年度は、昨年度の成果を基に、代表的なベンズイミダゾール系寄生虫駆除剤5種に代謝物3種を加えた8種類を分析対象薬剤として、加工食品分析に適用した。未加熱の鶏味噌漬けと生豚カツ、加熱調理済みの鶏竜田揚げと鶏照り焼き、およびソース豚カツに適用したところ、いずれの検体からも測定を妨害する物質は検出されず、添加回収実験において満足できる結果を得た。また、豚肉を対象として分析法の再現性を検証し、厚生労働省が提唱するガイドラインを満たす結果を得た。 平成22年、23年度において、食品中の残留動物用医薬品分析に向流クロマトグラフィーを応用する方法を確立した。今年度は、この方法を7種類のキノロン剤を分析対象薬剤として、食肉およびその加工食品分析に適用した。いずれの検体からも測定を妨害する物質は検出されず、添加回収実験において満足できる結果を得た。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)