2012 Fiscal Year Annual Research Report
薬物の経鼻吸収メカニズムの解明とリンパ移行性の最適化に関する研究
Project/Area Number |
22590161
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Research Institution | Shujitsu University |
Principal Investigator |
古林 呂之 就実大学, 薬学部, 講師 (00399156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 大輔 就実大学, 薬学部, 助手 (50550620)
東 豊 就実大学, 薬学部, 教授 (90127697)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 頸部リンパ節送達 / 鼻腔内投与 / 経鼻吸収 / 頸部リンパ節転移 / methotrexate / 粉末状製剤 / 舌癌 / ヌードマウス |
Research Abstract |
本年度は、頸部リンパ節(CLN)転移癌に対するmethotrexate(MTX)経鼻投与の治療効果を評価することを最終目標として、CLN癌転移モデルマウス(モデル)の作成及びMTXの投与条件の検討を進めた。 1)モデルの作成:MTXに感受性が確認できたヒト口腔扁平上皮癌由来細胞株HSC-2を文献情報に従いヌードマウスの舌に移植し、4週後の舌癌の発症及びCLNへの転移を組織学的に評価した。舌部には癌化組織が観察されたが、CLNへの転移は確認できなかった。そのため新たにヒト舌癌扁平上皮癌由来細胞株OSC-19を入手し、モデルマウスの作成を試みた。投与後4週が経過し、現在、癌転移評価に向けた組織標本の作製中である。 2)CLN転移がん治療におけるMTX投与条件の設定:経鼻投与実験で得られたMTXのCLN移行性及び有効治療濃度から、モデルへの投与条件を設定した。CLNへのMTXの移行量を上昇させる最も効率の良い剤形は粉末であるとの結論に至ったが、ヌードマウスの外鼻孔及び鼻腔が極めて狭いため、粉末投与の定量性を確保することができなかった。現在、投与デバイスの最小型化を目指した改良を検討している。一方で、3mglmLMTX溶液10μLを点鼻投与すれば治療濃度に到達するとの計算結果が得られたので、治療効果の評価を溶液投与で実施することにした。溶液の投与は、先端を細く加工したポリエチレンチューブを装着したマイクロシリンジ(10μL)を用いて、ヌードマウスの両外鼻孔から5μLずつ投与した。ポリエチレンチューブの挿入は、ヌードマウスの鼻腔中心付近に到達するよう、外鼻孔から5mmとした。 3)モデルを用いたCLN転移がんの治療効果の確認:モデルの作成が予定通り進行しなかったため、評価実験を実施することができなかったが、今後、モデル作成が確認でき次第、薬効評価実験を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] In vitro evaluation of the ciliary beat frequency of the rat nasal epithelium using a high-speed digital imaging system.2013
Author(s)
Inoue D., Furubayashi T., Ogawara K., Kimura T., Higaki K., Shingaki T., Kimura S., Tanaka A., Katsumi H., Sakane T., Yamamoto A., Higashi Y.
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Journal Title
Biological and Pharmaceutical Bulletin
Volume: 36
Pages: in press
Peer Reviewed
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