2011 Fiscal Year Annual Research Report
腫瘍溶解アデノウイルスを用いた悪性中皮腫に対する新規治療法の開発
Project/Area Number |
22590370
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
久保 秀司 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (10441320)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡村 春樹 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60111043)
寺田 信行 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50150339)
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Keywords | 癌遺伝子治療 / 腫瘍溶解アデノウイルス / 悪性中皮腫 |
Research Abstract |
本研究では、in vivo蛍光イメージングによる非侵襲的な診断・治療評価が可能な悪性中皮腫の致死性進行癌モデルマウスを作製し、このモデルを用いて本ウイルスの抗腫瘍効果及び安全性を検討する事によって、次世代に向けた先端治療法としての開発を目指す。 本年度は、ヒト悪性中皮腫細胞株(MSTO-211H、ACC-MESO-1及びACC-MESO-4)を用いた悪性中皮腫マウスモデルにおける腫瘍溶解アデノウイルスの有効性を検討した。まずヒト悪性中皮腫皮下腫瘍モデルにおいて、腫瘍溶解アデノウイルス(GFP発現単位搭載)の腫瘍内増殖伝播をGFPの発現をin vivoイメージングにて追跡する事により評価し得る事を明らかにした。また腫瘍溶解アデノウイルスは、これらモデルにおいて著明な抗腫瘍効果を示す事に成功した。また現在、悪性中皮腫のin vivoイメージング致死性モデル作製を確立し、同モデルにおける腫瘍溶解アデノウイルスの抗腫瘍効果を検討する予備実験を繰り返し、in vivoイメージングを含めた条件検討を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
in vivo蛍光イメージングによる非侵襲的な診断・治療評価が可能な悪性中皮腫の致死性進行癌モデルマウスの作製に成功し、腫瘍溶解アデノウイルスの抗腫瘍効果の検討に入っているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、予定通り腫瘍溶解アデノウイルスの抗腫瘍効果の検討をすすめ、さらにその有効性を示して行くとともに、安全性や抗がん剤との併用効果などについても研究を進めて行きたい。
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Research Products
(7 results)